バイプレイヤーとして人気の光石研が、デビュー40年にして初の連続ドラマ単独主演という。演じるのは独身のデザイナー・渋井直人である。ライフスタイルに存分に自分のこだわりを生かしている、カタカナ職業の素敵なおじさまだ。

ある展覧会の初日パーティに、ダッフルコート、赤いマフラー、クラークスのワラビーブーツと決めまくったのに、集まっていた男性がみな同じ格好と、バカバカしくってもう大笑い。

若い時からの憧れの超大御所イラストレーター(岩松了)の作品集のブックデザインを手がけることになったものの、イラストレーターから意地悪な仕打ちを受ける。性格悪いクライアント、同行した優秀そうだけど打算的な編集者(夏帆)、いまいち気配りにかけるアシスタント(岡山天音)と、悪夢のような組み合わせも、こういうシチュエーションってあるよなあと納得してしまう。

次々に登場する素敵な女性たちとドキドキ展開

そう、おしゃれさんなんだけれど、わりと無理していて、実はただの中年おやじ。でも、ずっと努力しています、頑張って生きていますという愛すべき姿にほっこりする。漫画が原作だが、まるであて書きされたのではと思うほどのナチュラルさで光石は渋井を好演している。

ドラマは今後、周囲に現れる魅力的な女性たちとどのような関係が生まれるのか、同世代の男性同業者とどう関わるのか、中年になっても変わらぬ人間関係のもやもや、ドキドキが展開していくようだ。

カフェの店主の池松壮亮、黒木華、森川葵、池田イライザ、山口紗弥加、臼田あさ美、村上淳、大森南朋、杉本哲太ら主役級の俳優たちが次々と登場する。注目だ。(木曜深夜1時)

かたくりこ