長友佑都(撮影:佐野美樹/PICSPORT)

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世代交代が進む日本代表にあって、32歳の長友佑都は存在感を保っている。豊富な運動量は衰えず、スピードにも陰りは見えない。だがそれでも長友は危機感を持って日々を過ごしていることを隠そうとはしない。

「必死です。僕も。全然自分の価値なんか示せてないですけど、自分のやれることはやって、どんなときも、どんな状況になっても後悔のないように、ということは心掛けてやってるんで」

「やっぱりこのプレッシャーというものは、本当に何物にも代えられないものなのでね。ここに残り続けたいですし、この自分の価値というのを、特にイランのような強い相手のときに自分の真価も問われるし、もちろんチームとしての真価も問われるけど、特に自分自身が問われますね」

長友とマッチアップするイランの右サイドには、負傷から復帰したアリレザ・ジャハンバフシュの出場が見込まれている。昨季のオランダリーグ得点王で、今季からプレミアリーグのブライトンに移籍した選手だ。

「どんどん裏に走ってくるし、ボールを持っても怖い選手だし」

「彼の特長であるスピードを出させないようなプレーをしなければいけないし、僕も自分の間合いで戦えないとダメかと思います。得点力もあるので、逆サイドにボールがあるときもどんどん中に入ってくるので、そういうところも、クロスのケア、ポジショニング、対応というのは好きを作ったらやられるなと」

長友はサウジアラビア戦の前の緊張感を「ワクワクを超え、ホクホク」と表現していた。イラン戦の前の緊張感を問われると「ガリガリ」だと語り「いい感じの緊張感」だと説明して颯爽とバスに乗り込んでいった。

【文:森雅史/日本蹴球合同会社、撮影:佐野美樹/PICSPORT】