"代理の日韓戦"と言われたベトナム戦は、韓国で異例の視聴率を記録。メディアはエネルギッシュなベトナムのサッカーを評価した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 アジアカップの準々決勝が1月24日に行なわれ、日本代表はベトナム代表に1-0で勝利。準決勝進出を決めたが、ベトナム代表の指揮を執るのが韓国人のパク・ハンソ監督であることから、この試合は韓国でも関心が高かった。
 
 韓国の視聴率調査会社「ニールセン・コリア」によれば、ケーブルテレビ局JTBCで放送された試合中継は、平均視聴率14.59%を記録。地上波を含め同時間帯の放送の中でトップの数字を記録したという。
 
 試合結果を報じる韓国メディアも多い。
 
「パク・ハンソのベトナム、PKゴールで日本に0-1惜敗…4強進出ならず」(『news1』)
「日本に惜敗…8強で止まったベトナム“パク・ハンソ号”の旅程」(『オーマイニュース』)
「ベトナム、日本に0-1で敗れる…サッカーファンは“韓国が負けたような気分”“選手たちの闘魂に感動”」(『東亜日報』)
 
 韓国人指揮官が率いるベトナム代表を主語にした報道が目立っているが、日本の試合運びも注目されている。
 

 例えば、「走り回ったベトナム、うずくまった日本…止められた“パク・ハンソ・マジック”」と題した『国民日報』の記事は、「この試合はパク・ハンソ監督の“ひとり韓日戦”でもあった」としたうえで、「しかし、アジアカップ最多優勝国(4度)である日本は、パク・ハンソ監督とベトナム代表に簡単にはゴールを許さなかった。日本は予想外に、うずくまった姿勢でゴール前を固めた。実利サッカーを展開した」と伝えている。
 
「“格下ベトナムに日本は屈辱”との評価も。日本対ベトナム戦、韓国では異例の視聴率!!」とヘッドラインを置いたのは、『スポーツソウル』だ。
 
 記事は、「ベトナム対日本戦は韓日代理戦のような性格を帯びるようになり、韓国では試合前からベトナムに対する一方的な応援のメッセージが殺到した」と、韓国での注目度の高さを紹介しつつ、試合は戦力面で劣っていたベトナムが健闘したと報じた。「多くの欧州組が属する日本と対等に戦ったということと、フィールドゴールを許さなかった点で、ベトナムは高く評価されている。むしろ、格下のベトナム相手に実力を発揮できなかった日本が屈辱を受けたという評価が出ているほどだ」としている。
 一方、準々決勝から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に着目した報道もあった。
 
 この日の試合では、序盤に吉田麻也がヘッドで合わせたゴールが取り消され、後半には堂安律がPKを獲得して先制するなど、VAR判定が試合結果に影響したなか、韓国メディアも「VARに笑って泣いたベトナム」(『スポーツ京郷』)、「吉田、手でゴール決めて平気な顔…オマーン戦に続き“またも”主審を騙すところだった」(『sportalkorea』)などと報じている。
 25日に準決勝でカタールと対戦する韓国代表に注意を促したのは、『蹴球ジャーナル』だ。「“韓国に必ず優勝してほしい”と語ってアジアカップを去ったパク・ハンソ監督が、ベント・コリアに貴重な参考資料を残してくれた」として、「韓国代表もVARには特別に神経を使わなければならない。特にディフェンダーはペナルティーエリアでは普段よりも安定したプレーをする必要がある」と綴っている。
 
 韓国でも注目を集めた日本対ベトナム戦。“代理の韓日戦”に勝利した森保ジャパンの戦いには、続く準決勝(28日)でも韓国から関心が寄せられることだろう。
 
文●李仁守(ピッチコミュニケーションズ)

参照元:『スポーツソウル日本版』
「格下ベトナムに日本は屈辱」との評価も。日本対ベトナム戦、韓国では異例の視聴率!!