前半24分、DF吉田麻也の得点はVARにより無効に

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[1.24 アジア杯準々決勝 日本1-0ベトナム ドバイ]

 またしてもVARの“標的”となった。日本代表は前半24分、MF柴崎岳の左CKがニアの密集を抜けてきたところをDF吉田麻也(サウサンプトン)がヘディングで捉え、ゴールネットを揺らす。貴重な先制点かと思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の助言を受け、主審がピッチ横のモニターで映像を確認した結果、吉田がヘディングしたボールが右腕に当たっているとして吉田のハンドを取り、得点は取り消された。

「しょうがない。当たったような気もしたし、VARで止められて審判が(モニターを)見に行ったとき、たぶんハンドかなと思った」。吉田が代表戦でVARの対象になったのは2回目だ。17年11月10日にフランスのリールで行われた国際親善試合のブラジル戦。吉田はCKの守備の場面でMFフェルナンジョーニョとPA内で交錯し、VARの助言でPK献上となった。

 前回はPKを取られ、今度は得点を取り消された格好となったが、いずれもVARの助言を受けた主審の判断。逆に後半8分にはMF堂安律がPA内で倒されたプレーがVARで日本のPK獲得となっただけに、「(後半のPK獲得で)逆にイニシアティブをもらったので、フィフティーフィフティーかなと思う」と冷静に振り返った。

 何よりも「個人的にパフォーマンスが良くなかった」と、試合全体を通して自分自身のプレーに納得できなかった。ビルドアップでパスミスも目立ち、前半38分にGK権田修一からパスを受けたシーンでのトラップミスは致命的で、権田のファインセーブがなければ失点していた。「(その後は)リスクを減らしてやっていこうと話した。でも、あれをつなげればみんな楽になる。森保さんが取り組んでいることの一つだし、続けることも大事」と話す一方、自分自身のパフォーマンスを上げていく必要性も痛感している。

「(準決勝までの)中3日でコンディションを戻して、次は(イランと中国の)どちらが来てもフィジカルが強いので、フィジカル的な準備が大事。次いいパフォーマンスでチームに貢献することしかない」。チームとしては2試合連続の1-0勝利で準決勝進出を決めたが、厳しい表情のキャプテンは反省しきりだった。

(取材・文 西山紘平)