昌子源も忘れてはならない実力者 photo/Getty Images

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2022カタールワールドカップを目指す日本代表は、その時誰がセンターバックを務めているのだろうか。これまで日本人選手は上背のない選手が多く、センターバックは弱点の1つと思われていた。しかし、その状況が少しずつ変わり始めている。

今回のアジアカップでは20歳の冨安健洋が奮闘しており、決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦では決勝点も記録した。冨安は188cmとサイズもあり、すでにベルギーのシント・トロイデンに移籍して海外での経験も順調に積んでいる。2022年までには欧州四大リーグにステップアップしているかもしれない。

ブラジル『Globo Esporte』も日本のセンターバックに注目している。日本のセンターバックの層が薄いことは世界的に知られていることだったが、その状況が変わってきていることが取り上げられているのだ。

冨安だけではない。この冬には鹿島アントラーズからDF昌子源がフランスのトゥールーズへ、柏レイソルから中山雄太がオランダのPECズヴォレへ、川崎フロンターレから板倉滉がマンチェスター・シティと契約し、レンタルでオランダのフローニンヘンに加わっている。板倉は中盤でもプレイできる選手ではあるものの、この3人が一気に海外挑戦へ踏み切った意味は大きい。

サウサンプトンの吉田麻也、ベルギーのセルクル・ブルッヘでプレイする植田直通、もちろん今回代表に選ばれている三浦弦太や槙野智章もカタール大会を目指すだろう。冨安と同じ年齢でいえば世代別代表に選ばれている清水エスパルスの立田悠悟も候補者に含められる。

センターバックは日本のウィークポイントかと思われたが、若手の台頭でカタール大会へ激しいサバイバルが繰り広げられることになる。吉田とて安泰とは言えないはずだ。カタール大会へ誰が生き残るのか、この戦いは非常に楽しみだ。