サウジアラビア戦の予想スタメン。焦点はCF。武藤と大迫、どちらを起用するか?

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 UAEで開催されているアジアカップで、グループリーグを3連勝で突破した日本は、1月21日に決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアと対戦する。「本当のアジアカップが始まるなという気持ちです。ここからはひとつのミスが命取りになります。予選では途中でカバーできる可能性はありましたが、次からはそれがないですし、もっと痺れる試合が多くはなるはずです」と吉田麻也が語ったように、負ければ終わりの一発勝負はシビアな戦いになるだろう。
 
 対戦するサウジアラビアは最終戦でカタールに敗れ、グループEを2位で突破したが、スピーディーな攻撃が魅力で、一筋縄ではいかない相手だ。 
 
 吉田は「組織的にしっかりしているし、前線のスピードのある良い選手がたくさんいて、裏からの飛び出しは彼らの特長です。カタール戦でもポストプレーヤーよりも裏へ抜ける選手を置いて、スピードで勝負してくるというのが多く見られたので、そこは警戒しなくてはいけないと感じます」と語り、「相手のカウンターを受けないようにしっかり攻め切ること、また悪い形でボールを失わないことが大事になる」とポイントを挙げた。
 
 日本はグループリーグ第3戦のウズベキスタン戦では、それまで出場機会に恵まれずにいた選手たちを多く起用したが、サウジアラビア戦ではいわゆる“レギュラー陣”を再び先発に戻すはずだ。
 
 そのなかで大きなポイントとなるのは、右臀部の負傷でオマーン戦とウズベキスタン戦を欠場した大迫勇也のコンディションだ。冒頭15分が公開された前日練習ではランニングやボール回しなど、チームメイト同じメニューをこなし、「状態は上がっています。今日の練習を見て、どういう状態なのかをメディカルと話して考えたいです」と森保監督は説明した。ただ、無理はさせられないだろう。
 
 さらに「前には強いですが、オフサイドトラップをかけてきたり、マークを外す場面がある」と南野拓実が話したサウジアラビア守備陣の特長を考えると、スピードがあり、ウズベキスタン戦でゴールを決めて調子を上げている武藤嘉紀をスタメンで起用し、大迫は切り札として活用する選択肢のほうが現実的に映る。ちなみに大迫は前日練習後のミックスゾーンでは記者陣の前で足を止めずにバスに乗り込んだ。
 
 CF以外で先のウズベキスタン戦のメンバーから登用があるとすれば、1アシストをマークし、粘り強い守備も見せた右SBの室屋成か。ただ前日会見に登場した酒井宏樹は「とりあえず勝たないと先に進めないので、結果を重要視したいです」と気合いを漲らせており、A代表での経験値を比べても、酒井がスタメンを掴む確立のほうが高いだろう。
 
 一方、それ以外の最終ラインの顔ぶれは、長友佑都、吉田、冨安健洋と順当なメンバーが並びそうだ。腰痛で東口順昭がいまだ別メニュー調整をするGKは、ここまで2試合にスタメン出場した権田が任されるだろう。
 
 ボランチは右膝に違和感があるという青山敏弘が前日練習を欠席し、トルクメニスタンで先発した冨安と、ウズベキスタン戦でゴールを決めた塩谷司の選択肢もあるが、連係面を踏まえれば柴崎岳と遠藤航のコンビが固そうだ。
 
 中盤2列目と2トップの一角は、原口元気、堂安律、南野拓実が務めるはず。スピードのある伊東純也と技巧派の乾貴士はジョーカーとして活用したいところだ。
 
 1月20日にはヨルダンをPK戦の末に下したベトナムが、日本より一足先にベスト8へ進出した。そのベトナムが待つ準々決勝へ日本も駒を進められるか。冷静にゲームを運びたい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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