塩谷司(撮影:佐野美樹/PICSPORT)

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19日、メディアセンターで日本の情報を収集していた地元アルバヤン新聞のシニアレポーター、イマド・エルディン・イブラヒム氏は日本とサウジアラビアを比較しながら気を付けるべき点があると語った。

「私はこの2チームの戦いが事実上の決勝戦ではないかと思っている。どちらのチームも強く、勝負としてはフィフティ・フィフティではないか。サウジアラビアはワールドカップでの経験を経て強くなった(ロシア0-5、ウルグアイ0-1、エジプト2-1)。もちろん日本もワールドカップの経験で強くなったと思う。だから両方のチームが楽しめる試合になるだろう」

「ただし、一つ考えておかなければいけないことがある。日本もファンが試合を応援に来るだろう。ワールドカップでも日本のサポーターは素晴らしかったと思う。だが、サウジアラビアは隣国だ。人々が詰めかけるだろう」

「日本の塩谷司は人気がある。みんなが彼を知っている。彼はいいディフェンダーだからだ。アル・アインの人たちはみんな彼のことが気に入っている。だからアル・アインのファンは塩谷を応援し、日本を応援したいんじゃないかと思う」

「だけど、ここは『ガルフ(ペルシャ湾に面した国。UAE、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、カタール、バーレーン、オマーン)』なんだ。『ガルフ』の人は『ガルフ』の国を応援する」

「きっと机の下では日本を応援する人たちがいるだろう。だけどその人たちも、机の上ではサウジアラビアを応援する。日本にとっては周り全員がサウジアラビアを応援する中での戦いになる。それはすごいプレッシャーになるはずだ。そしてサウジアラビアはもっと力を出すよ」

ではイブラヒム氏はスコアをどう予想しているか。

「私は1-1……いや、2-2だと思う。点の取り合いだ」

【文:森雅史/日本蹴球合同会社、撮影:佐野美樹/PICSPORT】