90分を休むことなくエネルギッシュに走り抜いた伊東(左)。常に攻撃のアクセントとなっていた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 すでにグループリーグ突破を決めていた日本代表の森保一監督は、大胆な策に打って出た。首位通過が懸かったウズベキスタン戦で、第2戦のオマーン戦から先発10人を入れ替えてピッチに送り出したのだ。

この采配が見事に奏功する。出場機会に飢えていた武藤嘉紀や乾貴士、塩谷司らが高いインテンシティーを示して発奮し、見事な逆転勝ちで3ポイントを奪取。3連勝でグループF・1位を確定させ、月曜日のラウンド・オブ16で宿敵サウジアラビアと対峙することとなった。

 スタメンを大幅に変更しても低減しない日本のクオリティーに、感服したのがAFC(アジア・サッカー連盟)の公式サイトだ。そのマッチレポートで「なんて分厚い日本のタレント力だろうか! 4度王者に輝いたチャンピオンは先制されながらも鮮やかにゲームをひっくり返してみせた」と評し、こう書き綴った。

「10人を入れ替えたというのに、日本は流麗なパスワークの質をまるで落とさず、試合が始まってから大半の時間をウズベキスタン陣内で費やした。カウンターからエルドール・ショムロドフによる魔法のような単独突破でゴールをこじ開けられてしまうが、ビハインドを負ったのはわずか3分間だけ。日本はウズベキスタンの左サイドをセイ・ムロヤ(室屋成)がえぐり、インチ単位の完璧なクロスを中央へ送る。それをヨシノリ・ムトウがパワフルヘッダーで合わせて追いついたのだ」

 
 賛辞は、さらに続く。

「後半に日本はテンポを上げ、とりわけ敵にとって脅威となっていたのがジュンヤ・イトウ(伊東純也)である。右サイドで精力的に動き回り、違いとなった。そして試合経過1時間まであと2分のタイミングで、ツカサ・シオタニが悪魔のような左足ショットを蹴り込んだ。(キーパーの)イグナティ・ネステロフは目いっぱいに腕を伸ばしたが、触ることさえできなかったスーパーゴールだった。終盤はウズベキスタンの圧力に押し込まれる場面が多かった日本だが、それでもしっかり封じ込めて3連勝。完璧な歩みでグループリーグを突破した」

 前人未到となる5度目のアジア制覇に挑む森保ジャパン。少しずつ団結ムードを高めながら、サウジとの大一番に臨む。

【日本代表PHOTO】日本2-1ウズベキスタン|森保ジャパン、先制点を許すも武藤、塩谷の得点で逆転勝利! 3連勝でグループステージ首位通過