横綱・稀勢の里の引退でまた日本出身横綱がいなくなってしまった。2003年以降、日本出身力士の優勝は11回だが、その間にモンゴル出身力士は81回も優勝している。2006〜2016年の10年間に日本出身力士の優勝はなかった。

なぜ日本出身の力士はモンゴル出身力士に勝てないのか。モンゴル相撲には土俵がなく、相手を倒さないと勝てないため、足技や投げ技を鍛え、多彩な技ができる。これに対し、日本の相撲は土俵があるため押し相撲が多い。

ハングリーさがまったく違う

スポーツライターの小林信也はこう指摘する。「モンゴル力士は一攫千金を求め、ハングリーを持ってやって来ます。日本は競技人口が少ないうえ、他に選択肢が多いために、良い人材は他に行ってしまう」

相撲ジャーナリストの大見信昭氏も「一番の違いは、この世界で生きて上にあがっていくというハングリーの気持ち。少子化の波もあるしうまくいかない」と見る。

今後、すぐには日本出身横綱の誕生は「厳しいですね」(玉川徹・テレビ朝日ディレクター)