小倉経済新聞の画面キャプチャ https://kokura.keizai.biz/headline/1776/

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 毎年、全国的な話題となる北九州市の成人式が13日、北九州メディアドームで行われ、今年も注目を浴びた。

 数年前からネットを中心に「修羅の国」や「ヤンキー文化の街」などとやゆされ、ド派手な晴れ着が話題となる北九州の成人式。今年も各メディアをにぎわせたが、例年とは一風変わった1枚の写真がTwitterで大きな反響を呼んでいる。

 写っていたのは、会場内の特設コーナーとみられる場所。派手な衣装に身を包んだ新成人たちが自身の両親たちに向け、普段言えない「感謝の気持ち」を手紙で書く姿だった。派手な格好とは裏腹に、みな真面目に取り組み、まだあどけなさの残る表情を見せていた。これが印象に残ったネットユーザーは多かったようだ。

 写真は小倉経済新聞の成人式レポート記事に掲載された。Twitterユーザーが、北九州市の成人式を扱ったニュースの中で「一番好きなのはこれ」として投稿したことをきっかけに大拡散。13万件を超える「いいね」を集めた。

 この投稿に対して、「見かけによらず親にハガキ送るのウキウキでかわいい」「めっちゃ真剣で草」「こんな見た目なのにやっていることはなんとも親孝行ですね」「上手く書けてっかなぁ(ドキドキ) みたいな顔」「書きづらいからと手袋を外してまでちゃんと書こうとする真面目ちゃんが好き」「人は見た目だけじゃないと世に見せてくれましたね」「子どもからもらったら泣いてしまう」などと称賛するコメントが殺到した。

 また、新成人の手紙の内容にも注目が集まっている。手紙には両親に感謝しつつ「迷惑かけてごめんね」と謝り、「これからは子供を育んで一家を守れるような男になりたい」と今後の抱負をつづっていたようだ。ヤンチャそうな見た目と手紙の内容の“ギャップ萌え”が、拡散された要因だったのではないだろうか。

 今回この写真が撮影されたのは北九州市の成人式の一角で行われた「両親に感謝の手紙」イベントだった。このイベントを計画した貸衣装屋「新美」に話を聞いた。

 「実はウチの会社内でも『ありがとう』を伝える感謝イベントを行っていて、今回の成人式でもやってみようと発案しました。100枚以上のハガキが集まりました。参加したのは女性が多く、5対1くらいの割合でした。内容は『育ててくれてありがとう』といったものが多かったですね。参加した新成人たちはきちんとみんな、『ありがとうございました』と言って帰って行ったのが印象的です。また来年も開催したいです」

 今回の成人式について北九州市小倉北区役所青少年課は「対象の新成人9000人のうち、7500人が参加。新成人13人が8ヶ月前から準備してインスタ映えを狙ったスポットを企画しました。新成人に向けた、地元の商店街からの応援メッセージをモニターで流していました」としている。

 昨年から「荒れる式典」を未然に防止しようと、酒の持ち込みと飲酒を会場内と公園で禁止にしたという。「今年は騒動もなく、いい成人式ができた」と感想を述べた。

 式典終了後には一昨年から始まった「まちに感謝!おそうじ大作戦」には、たすきをかけた晴れ着姿の新成人ら160人が参加したという。ド派手な衣装イコール『荒れた成人式』という報道もまだあるが、礼儀正しい若者もいる。志ある新成人の今後に期待したい。

小倉経済新聞
『北九州のど派手衣装「成人式」晴れ着でゴミ拾いも』
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