第二のお母さんとして!愛情米(こめ)たおにぎりで選手を支える!高松商(香川)

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 現在43人の選手を抱える高松商野球部。昨秋は3年ぶり9度目の四国大会優勝を果たし、公立校で唯一の神宮大会出場を決めた。今回は強豪校・高松商を支える3名のマネージャーにお話を伺った。

勝利の女神が作る「日替わりおにぎり」がパワーの源!高松商のマネージャー3名 右から土肥綾奈さん、合田祐希さん、北尾礼那さん

 お話を聞かせてくれたのは、2年生の合田祐希さん、1年生の北尾礼那さん、土肥綾奈さんだ。

 普段はスコアやアイシング、ジャグ作り、ボール縫いから掃除にと、部員のために幅広く働いている3人。少人数でしっかりと日々マネージャー業務をこなす姿は圧巻だ。

 また選手が休憩時に補食できるよう、おにぎりを作っているというから驚き。おにぎりの具は日替わりで変えており、部員たちはこの時間が待ち遠しいに違いない。

 そんな彼女たちがここだけは他の高校に負けない!と言うのは「おにぎりの愛情の込め(米)具合」だ。愛情もお米もたくさん詰まったおにぎりは、高松商野球部のパワーの源となっている。

 スコアに裁縫に食事に、忙しい中でもやりがいを感じるのは、選手が試合で練習の成果を発揮できた時。またプレー中に部員が笑顔を見せた瞬間や「ありがとう」と言われたときも嬉しいのだと話す。部員の笑顔や日々の感謝が3人の原動力になっている。

 また、マネージャー活動の中で一番楽しい時間は?との問いに対し、試合でスコアを書いている時と答えてくれた。部員の活躍を一番近くで見られるスコアラーは試合のドキドキ感を味わえる特等席だ。

 おすすめのマネージャーグッズは、ファブリーズ、ばんそうこう、保湿用品。特に乾燥する冬は、手の保湿クリームなどプレーする選手にとってもありがたい。

 心がけていることは、「笑顔」「部員第一に考える」こと。自分たちは二の次、部員を第一優先で支える彼女たちはまさに縁の下の力持ちだ。

 マネージャーあるあると言えば、マネージャー小屋にお米の匂いがついてしまうこと。おにぎりの匂いが漂う部室の前を通ったら、お腹が鳴ってしまいそう。また、髪をとくとクシに黒土がつく、練習以外でも校舎ですぐ部員に会うなど、学校生活と部活は切っても離れないようだ。

腕の筋肉に胸キュンボールの修理を行うマネージャー3人

 また、思わず選手に胸キュンしてしまう仕草は、重い荷物を持ってくれたとき、バッターがランナーに「待て」の合図を出している姿、バットを振った時に見える腕の筋肉の浮き上がり。勝負時の冷静な眼差しや、男らしい筋肉にキュンとしてしまうのは共感する女性が多いはず!

 夏の大会では、7月16日にレグザムスタジアムで行われた高松戦が印象深く残っているという。 この試合では高松の2ランスクイズを浴び、選手同様とても悔しさを感じた一戦となった。

 引退した3年生は“頼もしい存在”だったと語る彼女たちだが、これからは自分たちが部活を引っ張っていく番。日々練習に励むチームの選手に一言お願いすると、「甲子園でたくさん輝いている姿を見せてほしい!」と言ってくれた。 「コツコツネバネバ」頑張る高松商をコツコツと支えてきた彼女たちの望み、ぜひ甲子園で叶えてほしい。

 これまでの試合の中でも特に記憶に残っているものは、11月11日の神宮大会での八戸学院光星戦だ。一死一、二塁で立岩 知樹が3ランホームランを放ち、神宮球場を大いに沸かせた。 部員一丸となって取り組んだ「コツコツネバネバ」作戦がまさに大成功した瞬間の感動は忘れられない。また後にドットコムでの記事を見て、よりその凄さを実感したと言ってくれた。

 マネージャーを代表して2年の合田さんにお話を伺った。

第二のお母さんとして選手を甲子園へ導く!トレーニング用の管理を行う様子

 中学時代は郷土研究部で歌舞伎をしていたという彼女がマネージャーを志した理由は、「マネージャーという存在に魅力を感じた」から。

 そんな合田さんの目標は、「部員のお母さん」のようなマネージャーになること。選手のケアからご飯作りまで何でもこなす彼女は、第二のお母さんなのかもしれない。また活動を通じて、あいさつや言葉遣いなど礼儀作法が身についたという。

 「野球部の一員」そう部員に言われたときは、とても嬉しかった。最初はスコアが書けず、仕事を上手にこなせない時は挫折しそうになったが、「“一緒に”頑張ろうよ」と部員の皆がかけてくれた言葉は、強く心に残っているそうだ。

 そんな謙虚な彼女だが、マネージャーをしていなかったら「礼儀を知らない、野球も知らないJK☆でした」とおちゃめな一面も見せてくれた。

 マネージャー3人は、主将の飛倉爽太選手も「勝利の女神」と太鼓判を押す存在。第二のお母さんとして懸命に支える彼女たちと酸いも甘いも分かち合い、甲子園に向けて駆け抜けていってほしい!

(文=編集部)