アジア杯を戦う覚悟をあらためて語った日本代表DF吉田麻也

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 国際Aマッチ91試合出場の日本代表キャプテンも、飛躍のきっかけは8年前のアジアカップだった。DF吉田麻也(サウサンプトン)はこれからのステップアップを目指す選手に対して、「監督やチームやファンの皆さんにインパクトを残して、これを足がかりに代表に定着してほしい」と語った。

 初戦のトルクメニスタン戦、第2節のオマーン戦を2連勝し、決勝トーナメント進出が決まった日本代表。17日にはグループ首位を懸けてウズベキスタン代表との第3節を迎えるが、森保一監督は大幅なメンバー変更を示唆しており、これまで2試合で出番を得ていなかった控え選手が出場するとみられる。

 すでに20歳のDF冨安健洋、MF堂安律といった最年少世代は定位置を獲得しているが、次戦ではさらにプレー経験の少ない選手たちにもチャンスが回ってくる見込み。「できれば2試合で決めて予選突破して、監督が悩ましい状況を作りたいと思っていた」という吉田にとっても歓迎する状況だ。

 そんな思いは自らの経験にも重なる。アジア杯デビューは2011年大会初戦のヨルダン戦。「永嗣さん、遼一さんから経験を聞いていた」と懐かしむ自身にとっては、A代表2試合目の出場だった。大会を通じて出場停止を除いた5試合に先発し、優勝に大きく貢献した吉田は、ここから90試合を積み重ねてきた。

 また、この大会は日本サッカー界にとっても重要なものだと捉えている。「新しい監督のもとで、スタッフが全員日本人でチャレンジするのは日本サッカーにとって新しいチャレンジ。選手にとっても大事な大会ですけど、日本サッカーにとっても大事。新しいスタートを切りたい」と力強く語る。

 そして自分自身にも矢印は向ける。「キャプテンを任されていて、結果で示したいと思っているので、僕個人にとっても、チームにとっても、協会にとっても重要な大会。それくらいの覚悟を持ってこないと優勝できないし、ヨーロッパのリーグ戦を休んできているので、中途半端な気持ちでは来ていない」。あらためてそう決意を示した。

 もっとも頂を見据えるためには、まず目の前の一戦。ウズベキスタン戦では控え選手がピッチに立ち、まさに“総力”が問われることになる。リーダーとしての自覚を深める吉田は「爪痕を残さなきゃいけないと思う。キリンチャレンジ杯とは違うプレッシャーがあるし、公式戦は違うということをこの2試合を見ていても分かると思う。出られないもどかしさ、フラストレーションをこの一戦に向けてほしい」と期待を寄せている。

(取材・文 竹内達也)