今回のアジアカップでは準々決勝以降、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入される。だがVARが導入されても、オマーン戦の長友佑都のプレーは「ハンドリング」と判定されない。

VARでは様々な角度の映像がレフェリーに提供される。映像で見れば、長友の左手には確かにボールが当たっている。だが、それを「ハンドリング」としてペナルティキックを与えるかどうかはレフェリーの解釈になる。

実は似たような事例が2018年のJリーグでも起きていた。JリーグがYoutubeで「Jリーグジャッジ『リプレイ』」という動画を公開しており、その中で、Jリーグトップレフェリーグループ・シニアマネジャーの上川徹氏が解説を加えていた。



上川氏は「ボールの蹴られた位置は近く」「腕にボールが当たった瞬間の腕の位置というのは自然な位置」と解説した。また、テロップでも「ボールを避けることは難しく」「腕も大きく広げられていない」ので「ノーファウル」としている。

また、別の回ではシュートブロックの際に手に当たった事例が取り上げられ、こちらでも「ノーファウル」という判定を支持している。




ではこの両方がJリーグ独自の判定かというとそうではない。日本サッカー協会は現在審判委員会の副委員長としてイングランドサッカー協会からレイモンド・オリバー氏を招いて、世界標準のルール適用を検証しているのだ。

「手に当たればハンドリング」というのは間違いであり、長友のプレーを「ノーファウル」と判断したのはレフェリーの好ジャッジと言えるだろう。

【森雅史/日本蹴球合同会社】