ギジェルモ・リゴンドー【写真:Getty Images】

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1年ぶり再起戦で1回KO勝ち、米メディア称賛「一方的な圧倒に驚きなし」

 ボクシングのスーパーバンタム級8回戦(米カリフォルニア)は13日、再起戦となった元同級王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)がジョバンニ・デルガド(メキシコ)を圧巻の初回3分KOで下した。1年ぶりのリングで左のワンパンチで仕留めたシーンを米メディアが動画付きで公開。複数メディアも「職人を衝撃的に退けた」ななどと称賛している。

 キューバの至宝が帰ってきたリングで鮮烈なインパクトを残した。1回終了目前。間合いを図っていたリゴンドーの眼光が鋭くなった。得意の鋭い左を一閃。顔面にクリーンヒットさせた。それと同時にゴングが鳴る。しかし、跪いたデルガドは一向に立つことができない。主審のカウントが10に達する。ワンパンチであっという間に試合は決し、会場は騒然となった。

 アマ時代に五輪連覇したリゴンドーも38歳。17年2月のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦でプロ初黒星を喫して以来の試合となったが、まだ拳がさび付く様子はない。米スポーツ専門局「FOXスポーツPBC」公式ツイッターは“180秒ワンパンチKO”を動画付きで公開。その他のメディアも高く評価している。

 米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」は「リゴンドーが期待通りの形でリングに帰ってきた」と報道。「キューバのボクシングマスターが相手を一方的に圧倒することに驚きはなかった」「リゴンドーはゴングが鳴った直後はデルガドに対してリスペクトする姿勢を見せたが、開始直後から前に向かっていき、ハードなパンチを相手に見舞った」と圧勝を評価した。

 米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」は「ギジェルモ・リゴンドーがジョバンニ・デルガドをストップする」と報じ、「かつてのバンタム級王者、ギジェルモ・リゴンドーが職人ジョバンニ・デルガドをセンセーショナルな止め方で退けた」「リゴンドーのパンチの位置はパーフェクトで彼のパワーはより多くの脅威を与えた」と隙のない戦いぶりを称えていた。(THE ANSWER編集部)