日本を訪れた中国人は、中国と比較すると「日本人は大人も子どももスマートな体型の人が多い」と感じられるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 東洋医学が根付く中国では人びとの健康に対する意識は非常に高いものの、中国では肥満人口が急増していると言われる。健康を維持するためには食事、運動、睡眠など毎日の生活習慣が重要だが、中国メディアの捜狐は4日、中国人からすると「日本人は皆スマートで肥満の人がいない」と驚きを示す記事を掲載した。

 記事は、日本を訪れる中国人の多くは「街中で太った日本人をほとんど見かけない」ことに驚くと主張。どの程度を太っているとするかは主観に基づく主張だが、中国と比較すると「日本人は大人も子どももスマートな体型の人が多い」と感じられるようだ。

 そして、旅行で日本人の食生活に触れて、なぜ日本に肥満の人が少ないか、その理由がわかったと主張。その理由とは「日本は海に囲まれているゆえに海産物が豊富で、日本人も好んで食べている」という点だ。魚貝類などの海産物は栄養豊富でかつ低カロリーで、調理法も油をあまり使わないと伝え、これが中国人の食生活と大きく違う点だと強調。また、「日本人は都市部の人びとは公共交通機関を使って通勤し、タクシーを使わずによく歩いている」とし、この生活習慣も体型維持に役立っているのではないかと独自の分析をした。

 中国人の健康に対する意識は非常に高く、食事の面では栄養のバランスを保つための食材の知識に通じている人も多い。また早朝や晩の公園では年配者から若者まで多くの人びとがジョギングをするだけでなく、公園内の器具を使って運動したり、太極拳や社交ダンス、ポップなリズムに合わせて踊るなど、盛んに体を動かしている姿を見かける。

 中国人に肥満が多いのは、「中華料理は様々な食材を油をたくさん使って調理する」ということも関係しているであろうし、中国では「多少太っている方が良い」と考える人が多く、人をもてなす際には美味しいものを食べきれないほど用意して、存分に食べることを良しとする考え方なども日本とは異なる。それゆえ健康意識の高い国民性ではあるが、中国では経済成長に伴う生活スタイルの変化によって、現代病と言われる肥満に起因する生活習慣病が増加したり、肥満児の増加という問題が生じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)