ボランチで先発したDF冨安健洋

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[1.9 アジア杯F組第1節 日本3-2トルクメニスタン アブダビ]

 A代表デビューから約3か月。日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)が国際Aマッチ出場3試合目で任されたポジションは本職ではないボランチだった。

「もっとボールを奪う回数を増やさないといけない。DFラインの前でカウンターの芽を摘むのが仕事なのに、カウンターをやらせてしまった。どこにセカンドボールがこぼれるかとかを予測して、カウンターの芽をつぶさないといけなかった」

 試合後は反省の言葉ばかりが口をついたが、そもそもボランチでプレーするのは17年まで所属していた福岡時代以来。「僕は守備の選手。周りの選手からも『どんどんつぶして持ち味を出してくれればいい』と言われていた。そういうのを出しながら、最低限、テンポよくシンプルにボールを回せればと思っていた」と、MF柴崎岳とダブルボランチを形成した。

「(柴崎)岳くんのほうが縦パス、状況を変えるパスという特徴を持っている。自分はもっと守備でボールを奪って助けることができたのではないかと思う。僕がもう少しDFラインの前でバランスを取れればよかった」。悔しさを隠さない冨安だが、東京五輪世代の20歳がアジアカップ初戦という舞台で、しかも本職ではないボランチで先発に抜擢されたのは森保一監督の期待の表れだろう。

 MF守田英正の負傷離脱、MF遠藤航の発熱による調整遅れというアクシデントの中、公式戦でボランチとして培った経験には価値がある。「(前半を終えて)ピッチを引き上げるとき、ハイタッチをしてくれたり、サブの選手がサポートできるのが日本チームの良さ。そういう選手の分までピッチに立った選手は責任を持ってやらないといけない」と表情を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)