長友と笑顔で話すMF堂安律

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 日本代表は7日、UAEのアブダビ市内で練習を行い、9日のアジアカップグループリーグ初戦・トルクメニスタン戦に向けて調整した。全体練習前、選手たちがそれぞれ思い思いにウォーミングアップをする中、DF長友佑都(ガラタサライ)は前日6日に続いて東京五輪世代のMF堂安律(フローニンゲン)、DF冨安健洋(シントトロイデン)と3人でボール回しをしていた。

「僕が入れてもらっているんですよ」。そう言って報道陣を笑わせた32歳のベテランは「自分自身も若返りたいし、彼らといることでエネルギーをもらって、ちょっとでも昔の思いが蘇るかなというのも含めて彼らの輪に入れさせてもらっている」と、20歳の2人とアップしている理由を冗談交じりに語った。

 堂安は自身のインスタグラム(@doanritsu)に「長友塾」と称して長友と一緒に体幹トレーニングに励む動画もアップしている。長友は「今日も午前中にジムに行って、一緒にインナー系のトレーニングをやった」と明かしたが、宿舎では毎日、朝食が終わると、堂安から「何時にジムに行きますか?」とメールが来るという。これには「すごいな、こいつの貪欲さは」と舌を巻く。

「向上心があって情熱がある選手。僕から吸収して、自分のものにしてやろうという気持ちがすごく伝わってくるので気持ちいい」。170cmの長友と172cmの堂安。体格には決して恵まれていない2人だが、鍛え上げた体幹と強靭なフィジカルで世界を渡り歩いてきた長友の存在は堂安にとってこれ以上ないお手本となっているはずだ。

「彼はあの信念の強さがあれば上に行ける。偉そうかもしれないけど、僕の若いころに似ているというか、向上心がズバ抜けている。そういう選手は見たことない」。長友は自分自身と比べながら、「体格がちょっと似ているので、そういう意味でも努力の量だけでなく、質と方向性を定めてトレーニングができれば、彼はビッグクラブに行けるポテンシャルがある。これはお世辞でもなんでもない」と太鼓判を押した。

 インテル時代の経験がその根拠にある。「コウチーニョもコバチッチも、彼らがあれぐらいの世代のときに一緒にプレーしている」。ブラジル代表MFコウチーニョ(現バルセロナ)、クロアチア代表MFマテオ・コバチッチ(現チェルシー)の若手時代にインテルでチームメイトだった長友は彼らと堂安を比較し、「能力的には全然劣っていない」と指摘。「ああいう選手は一気に化ける。(堂安が)ビッグになったら、逆に僕が付いていって『お願いします』ってやりますよ」と冗談めかしながらも、そのポテンシャルの高さに期待していた。

(取材・文 西山紘平)