提供:週刊実話

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 大みそかの格闘技イベント『RIZIN14』のスペシャルエキシビションが、世界に波紋を広げた。

 ボクシングの元世界5階級制覇のフロイド・メイウェザーが、ボクシングに準じたルールで体格差のあったキックボクサーの那須川天心にTKO勝ちを収めたが、さまざまな意見があちこちから勃発した。

 海外のMMA(総合格闘技)の実力者であるローリー・マクドナルドは《フロイドと天心の試合をちょうど全部見た。あくまで私の個人的な観点だが、かなりのフェイクに見えてしまった。プロのファイターが実際にあのようなリアクションを見せたことに、私は少し驚いた》とツイッターに投稿。UFCを主戦場にするアラン・ジョウバンも、マクドナルドのツイートに対する返信として《自分も同じように見えた》と主張している。

 メイウェザーのかつてのライバルであるマニー・パッキャオは《自分と同じ以上の体格で、経験のある相手とのみ戦い続ける》とツイート。メイウェザーへの批判とも取れるこの内容に、アメリカメディアが即座に反応するなど論議を呼んだ。

 日本でもボクシング元OPBF東洋太平洋ウェルター級王者の佐々木基樹氏はブログで《……ほぼ遊ばれちゃっておしまい。……あれでも予想よりは全然那須川頑張ったけど。グローブハンデ付きて、遊びパンチ付きで、1Rもたなかった》と辛辣な意見を記した。

 また、元格闘家のタレント・魔裟斗はインスタグラムに《試合開始40秒でメイウェザーの様子見が終りプレッシャーをかけ始める、1分10秒左フックがテンプルのやや上の方に当たりダウンを奪う、このパンチは、同じ階級なら倒れるほどのパンチではないが、やはり体重さがあるため簡単にダウンになった。このパンチで、天心はすでに脚にきている。今まで食らった事のないパンチで動揺して、セコンドを観ているようにみえる》《二度目のダウンは、右ボディからの返しの右フックでダウン 三度目のダウンも頭を打たれてのダウン 明らかに普通なら倒れる場所ではない場所にパンチをもらってのダウン 明らかに体重差からくるパワーの違い これでセコンドからタオルが投げ込まれ試合終了! 正しいタオル投入だと思う。これ以上やると天心が壊されるだけだと思う》 とつづり、《開始49秒あたりの天心のカウンターの左フックがメイウェザーを本気にさせてしまったかな。本気にさせた天心も若いながらも頑張った!》と締めくくった。

 一方、メイウェザーは自身のインスタグラムに《私が東京で9分間のスパーリングで900万ドル(約10億円)を稼ぐと言ったら、どうする》とファイトマネーを想像させる投稿をアップ。さらにネット上では、動画の撮影でスタッフにカメラの目線の位置や那須川天心の「TENSHIN」の発音について聞く様子、演出の意図を理解しようする生真面目な素顔が明らかにされた。

 その姿に「そら3億ドル稼ぎますわ…」「エンターテイナーやなあ」と賞賛の声が並んだ。さすが一夜で数十億円もの大金を得る“マネー”と呼ばれる男の面目躍如といったところだ。