AIが人物を認識して自動で切り抜く！ 人物の背景消しに最適なお手軽Webサービス
意外と多いシチュエーションだ。
もちろんPhotoshopなどの高価なソフトを使えば可能だが、今回は、AIで人物だけを自動的に認識して切り抜いてくれる無料のWebサービスを紹介しよう。
人物の認識精度が高く、面倒な操作抜きで簡単に人物だけを切り抜いてくれる優れものだ。
●画像ファイルから人物だけを切り抜く方法
撮影した画像から人物だけをきれいに切り抜くには、いくつかの方法がある。
1つはPhotoshopのような画像編集ソフトソフトを利用する方法だ。
ソフトによって操作は異なるが、基本的には切り抜く範囲をマウス操作で指定すれば、人物に限らずきれいに切り抜くことができる。
もう1つの方法は、マイクロソフトのOfficeに用意されている「背景の削除」も使える。WordやExcelに画像を貼り付けて、［書式］タブの［背景の削除］ボタンをクリックすれば、背景部分を自動的に削除してくれる。削除する範囲を手動で指定することも可能だ。
しかし、PhotoshopもOfficeも持っていない。もしくはもっと簡単に人物だけ切り抜きたいという場合は、remove.bg（https://www.remove.bg/）をおすすめする。
無料のWebサービスなので、ツールをダウンロードする必要もない。
操作は画像ファイルをアップロードするだけで使うことができる。
画層をアップロードすると、自動的に人物が認識され、切り抜かれた画像が表示されるのだ。あとは、その画像をダウンロードするだけだ。
remove.bg（https://www.remove.bg/）を表示したら［Select a photo］ボタンをクリックする。
画像ファイルを選択して［開く］をクリックする。なお、対応する画像ファイルははっきりと記されていないが、JPEGやPNGなどのWebで使用される画像ファイルであれば問題ないようだ。
画像ファイルがアップロードされ、左側にオリジナル、右側に人物だけ切り抜いた画像が表示される。［Download］ボタンをクリックすると、PNG形式の画像ファイルとしてダウンロードできる。
remove.bgの説明によると、人物の認識には人工知能（AI）が活用されているという。
試しにネコの画像で試してみたが、「人物が見つからなかった」というメッセージが表示されて切り抜かれなかった。
また、野球場で撮影した複数の人物が写った画像を試したら、切り抜かれる部分と切り抜かれない部分が存在した。
なお、アップロードした画像ファイルが人工知能の機械学習で利用されることはないということだ。
ネコの画像ファイルで試したら「人物が見つからなかった」と表示されて切り抜かれなかった。
野球場で撮影した複数の人物が移った画像で試してみた。
いくつかの画像ファイルで試してみたが、認識精度はかなり高い。
もちろん完全ではないが、操作が簡単なので、試してみて損はないだろう。
なお、APIも提供されているので、自社のサービスに組み込んで活用することもできるということだ。興味のある方は、ぜひ試してみてほしい。
・ remove.bg
井上健語（フリーランスライター）
