キャディ観を語る成田美寿々(右)と青木瀬令奈(撮影:ALBA)

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国内女子ツアーを牽引する1992年生まれの世代の中でも、オフには一緒にハワイに行くほどの仲良しである成田美寿々と青木瀬令奈の新春特別対談が実現。第3回はキャディについて。コーチ兼キャディの大西翔太氏にほぼ全試合を担いでもらう青木と数名でローテーションする成田との価値観の違いとは?
【写真】お決まりのこのポーズ!
■二人がキャディ求めるもの
Q:お二人のキャディ観について教えてください。
成田:私は基本的に、キャディさんは話が面白くなければ嫌ですね。
青木:そうなんだ!
成田:ず〜っと黙っていられても面白くないでしょ?とにかくマジメ、という感じのキャディさんはちょっと苦手かも。
青木:あ〜、確かにね!そうだよね。
成田:あとは、ちゃんと意見を言ってくれる人がいいかな。何かを聞いたときに何でも「そうだね。みっすー(成田の愛称)のいう通りだね」みたいなのはちょっと嫌かも。イエスマンは好きじゃないかな。
青木:確かにイエスマンだと、あまり帯同キャディをしてもらっている意味がないよね?ハウスキャディでいいんじゃないかなって思っちゃう。
成田:やっぱり「イエスマンじゃない、この人に背中を押してもらったら自信持って打てる」っていう人もいるからね。人それぞれの部分もあるのかな、とも思うけど。
青木:私も会話できる人がいいかな。ティショットを打ってから、キャディさんだけ先に歩いている人とかも結構いるじゃない?私は横で並んで、趣味とかいろいろしゃべりながらテンポよくいきたいなっていうタイプ。今は大西コーチにキャディをやってもらっているけど、無理矢理(趣味の)宝塚見てもらって話してもらっている(笑)。
成田:趣味を合わせて!みたいなね(笑)。
青木:そう!無理矢理「宝塚の話をしてもらっているのが一番テンション上がるから見て!」って言って。
成田:聞きたかったんだけど、大西コーチがキャディメモとかにタカラジェンヌの写真忍ばせているのって、瀬令奈がテンション上がるようにするためって本当?
青木:そうだよ。メモとか写真とか。
成田:スタート前に大西コーチがタカラジェンヌの写真を私に二枚見せてきて、「どっちがいいかな?」、「どっちが喜ぶかな?」って聞いてくるときがある(笑)。それで私が「こっちだと思うよ」って言っているんだよ(笑)。
青木:私も(写真を)メモに持っているんだけどね、一番好きなのを(笑)。
成田:そう、そもそも瀬令奈も持っているんだけどね(笑)。大西コーチは私に聞いて「ありがと!美寿々!」って言って、コースに行くんですけど(笑)。
青木:大西コーチはすごく色々仕込んで来るよ。(宝塚の)歌とか途中で歌い始めたりとかするから。
成田:大西コーチが!?(笑)
青木:そう!で、「(気持ちが)乗るでしょ?」、「おぉー!」みたいなやりとり。でも、歌詞を間違えると、それはそれで怒るんだけど(笑)。
成田:オイ!って(笑)。
青木:「ちゃんと覚えて来てよ!」って(笑)。でも、やっぱり会話は大事だね。
成田:ですね。
Q:キャディさんと意見が食い違ったり、ときにはもめたりすることはありますか?
成田:私はほとんどないですね。一回だけ揉めたことがあるぐらいかな。青木さんは結構していますよね(笑)。
青木:バレてますよね、特に関係者の方には…(笑)。結構熱くいい合いしているかな。私も譲らないですしね。(大西氏は)キャディっていうよりかはコーチだから、ケンカしちゃう部分も大きいかなと思う。
成田:コーチとキャディの目線はちょっと違うからね。どっちかの目線かにもよると思うけど。
青木:キャディだったら、イエスマンでもその時々によっては成功する場合もあるでしょ?背中を押してあげた方がいい場合とか。でも、コーチだとそれは違う。言わなければいけない立場でもあるからね。
成田:いつまでも流していたらだめだよね。
青木:そう。ただ、それを試合中に言うのか、終わってから言うのか、みたいなところはあるよ。そこで、ちょっとお互い気持ち悪い部分があるとケンカになる。
成田:「今じゃないでしょ!」って時もあるもんね。
青木:そうそう。「終わってから言ってよ!」って思う時もあれば、「なんで途中で言わないの!」って思うときもある(笑)。
成田:選手って勝手なんだよね(笑)。
青木:結局はすごく自分勝手なんだけど(笑)。「途中で言ってくれたら直せたのに!」とか言ってね。
成田:うーん、あるよね。それはしょうがないよね。
青木:美寿々は優勝したとき(富士通レディース)でトレーナーの安福(一貴)さんがキャディをやっていたけどどんな話したの?
成田:もちろん(体の)動きの話もしたよ。でも、動きの話をよくしていたのはやっぱり練習ラウンドだね、本番では、「今すごいこういういい動きしてたよ」というのは70何打のうち、ほんの数打くらい。基本的にはもう本当にくだらない話しかしてないかな。
■お互いのゴルフで似ているところ
Q:逆にお互いに何か似ているなと思うところありますか?
成田:似ているなですか?ゴルフが好きなところは一緒だけど似ているってところは…、逆にゴルフだとないのかな?
青木:ないのかな?スタイルも別だし…。でも、志しは一緒。だけど、「優勝する!」とかは私たちに限らずみんな一緒だもんね。
成田:そうそう。それだとみんな一緒になっちゃうんだよね〜。なんだろうね。ないかもしれないね。
青木:違うから、ひかれるのかも?お互い持ってないところがあるから。
成田:そうね。持ってないところを見られるからいいのかな。
青木:「美寿々すごいな」って思うしね。
成田:自分でできないことだからね。お互いが。だねぇ。
青木:たぶん、それは私たちに限らず、会場にいるみんなそれぞれが違うからいいんだろうね。
成田:みんな違ってみんないい、みたいなね。
青木:あ〜、そうだね、うん。
成田:心の底から「どの人が勝っても」と思っているんだけど、なんだろうね。たぶん優勝争いしたら、お互いバチバチというか、いい意味で「いやいや、私が勝つから。負けないよ!」みたいな気持ちはみんながたぶん思っていると思う。
青木:その上で相手がナイスプレーをすれば、「やるなぁ」みたいになるよね。
成田:「見ていろよ。私も負けないよ」みたいなね。
青木:「私も頑張ろう」ってなるよね。お互いのいいプレーを望んでいる。
成田:お互いにいいプレーをして、だね。
青木:勝ち負けが決まったら、それはそれで、ってことですね。
青木瀬令奈(あおき・せれな)
1993年2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。15年にキャディ兼コーチの大西翔太氏とともにスイング改造に着手、デビュー5年目にして初シード入りを果たす。17年には『ヨネックスレディス』で悲願だったツアー初優勝を挙げた。音楽ジャンルの1つである「セレナーデ(恋人や女性を称えるために演奏される楽曲)」が名前の由来で、青木自身もピアノは相当な腕前。153cm・50kg。三和シヤッター工業所属。
成田美寿々(なりた・みすず)
1992年10月8日生まれ、千葉県市原市出身。高校入学後に本格的にゴルフを始めると、12年に地元千葉で開催された「富士通レディース」で初優勝。この年、新人タイトルを総なめにする活躍を見せた。18年は「宮里藍 サントリーレディスオープン」など3勝をマークした。自称『カワイコちゃんハンター』でルックスに定評のある選手と優勝争いしたときに類を見ない強さを発揮する。167cm・60kg。オンワードホールディングス所属。

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