A代表の一員として左サイドハーフで先発したMF三笘薫

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[12.30 練習試合 日本代表2-0流通経済大]

 東京五輪世代のトレーニングパートナーが強烈なアピール弾を叩き込んだ。流通経済大との練習試合(35分ハーフ)に左サイドハーフで先発したU-21日本代表MF三笘薫(筑波大)は前半13分に右足ミドルがクロスバーを直撃するなど積極的にプレー。1-0の同29分にはDF佐々木翔からパスを受け、PA内に切れ込んで右足で追加点を奪った。

「1対1だったので勝負に行こうという気持ちだった。(シュートは)股抜きだったけど、狙いどおりでした」。ベンチに座るのはA代表とU-21日本代表を兼任する森保一監督。東京五輪への生き残り、さらには飛び級でのA代表招集へ、これ以上ないアピールチャンスだった。「兼任されているということで一つのプレーで評価されると思う。一つひとつにこだわっていきたい」と決意を新たにした。

 26日から始まったA代表の国内合宿には、三笘のほか、FW旗手怜央(順天堂大)、FW上田綺世(法政大)、MF伊藤洋輝(磐田)、DF菅原由勢(名古屋U-18)、DF小林友希(神戸U-18)の東京五輪世代6選手がトレーニングパートナーとして参加した。28日の練習で足首を痛めた伊藤を除く5人はこの日の練習試合にも出場。菅原はセンターバックとボランチで唯一のフル出場を果たした。

 5日間の合宿を終え、三笘は「一つひとつのスピードを上げないといけない。技術的にもパス1本にもっとこだわらないと」と大いに刺激を受けた様子だった。「シュート力は自分に足りないところ。原口選手にしても堂安選手にしてもシュート力があって、試合を決める力を持っている」。あらためて自分自身の課題と向き合う大学3年生は「ドリブルで一つはがすところや逆を取るところは通用した」と自信もつかんだ。

 合宿を通して海外でプレーするA代表の選手とコミュニケーションを取ることもできた。報道陣から印象に残った言葉を聞かれると、MF南野拓実から「ゴール前でどれだけ活躍できるか。中盤でどれだけできても、最後のゴール前で評価されるのが海外。そこにもっとこだわっていけ」とアドバイスを受けていたことを明かした。

 トレーニングパートナーにとって貴重な時間となったのは間違いなく、後半から出場したDF長友佑都も旗手に対して「日本のFWはゴールに向かうところが足りない。意識の部分を変えないと」と助言を送ったそうで、「A代表に入っても、貪欲に俺が中心だというギラギラしたやつが出てきてほしい。ゴールに向かう怖さがあるやつが出てこないと、日本サッカーは変わらない」と熱く語っていた。

(取材・文 西山紘平)