北川航也(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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30日、日本代表は国内合宿最後に流通経済大学と35分ハーフの練習試合を行い、伊東純也、三苫薫(トレーニングパートナー)とのゴールで2ー0の勝利を収めた。これで日本代表はいったん解散し、新年に集合してアジアカップが開催されるアジア首長国連邦(UAE)を目指す。

アジアカップは今回から本大会出場が16チームから24チームに増え、そのため決勝戦までの試合数が6試合から7試合に増えた。そのため、これまで以上に勝ち進むための戦略が必要となるのと同時に、選手たちのコンディションが重要となる。

シーズン途中の海外組はまだしも、Jリーガーにとっては非常に厳しい日程と言っていいだろう。9日に天皇杯の決勝が終わったため、一番休養期間が短い選手でも26日の合宿スタートまでは2週間以上のオフがあったはずだが、集合した選手たちはトップコンディションを維持したままで、準備を続けていたのが伺えた。

そうでなければ日本代表のレギュラー争いには勝つことができないだろうし、1月は1週間にほぼ2試合という予定なので、体調を維持しなければいけなかったはずだ。しかも、運良く優勝したとしても、帰国後に長いオフはない。Jクラブは始動しており、ノンビリとは休めないのだ。「オフがないので体のメンテナンスができないのが怖い」と不安を口にする選手もいた。

ところがそんな状況なのにもかかわらず、北川航也は目を輝かせながらこう語った。

「不安は全然ないです。楽しみなので。チームが始動する前にサッカーができる、しかもアジアの頂点を決める大会になるって自分にとって大きな物になると思うし、その経験が今後に役立つと思うので。少しみんなよりシーズンが始まるのが早いというだけです」

恐れ知らずの若手選手が意気込んで大会に臨んでいる。この勢いで日本が王座奪還を果たすかもしれない。

【森雅史/日本蹴球合同会社】