高田明美氏、大河原邦男氏、天野喜孝氏、秋本治氏

写真拡大

 マンガやアニメのラフ絵にスポットを当てた展示会「ラフ∞絵」(2019年4月2〜16日開催)が28日、会場となる千代田区の「3331 Arts Chiyoda」で行われ、イラストレーター・美術家の天野喜孝氏が登壇。「生まれて初めて描いた」というガンダムの油絵を公開した。

 元タツノコプロのメンバーが集まって行われた本展示会には「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の秋本治氏、「ガンダム」のメカデザインを手がけた大河原邦男氏、人気作のキャラクターデザインを多く手がけた高田明美氏や、本企画を立ち上げた演出家の布川ゆうじ氏も登壇。また終盤には声優の平野文や、かつて手塚治虫のアシスタントを務め、タツノコプロの顧問で、人気作「ヤッターマン」のボヤッキーのモデルになった人物としても知られる笹川ひろし氏もサプライズ登壇した。

 ガンダムの油絵を公開した天野氏は「生まれて初めてガンダム書きました。責任もないし、楽しくやれればと思って今回初めてガンダムを描いたんです。」と嬉しそうな表情。大河原氏はメカデザイナーらしく秋本氏の前で両津勘吉をメカ化したユニークな絵を公開。「僕も楽しめましたが、みなさんも楽しんでいただければ」と呼びかけ、高田氏もタツノコプロに入ったきっかけとなった作品だったという大好きな「ガッチャマン」の絵を持参して公開した。

 一方、秋本氏はかつてタツノコプロでアニメ-ターの仕事をしていたことを明かし、「漫画家のイメージが強いでしょうけど、高校時代はアニメに憧れていたんで」と当時を回顧。「とにかくアニメーションは楽しい」と述べ、「アニメーターの場合は絵の技術、速さが重要。最初はギャグマンガをやっていたんですけど、『ガッチャマン』をやることになった時は嬉しかった」としみじみ。この日もその「ガッチャマン」の絵を持参したが、絵を前に「思い出も込めて描きました」とにっこり。

 タツノコプロ時代は社員旅行が楽しかったといい、「本当に楽しい会社で、ああいう環境だからこそ夢のある作品が生まれるのかなって思った」とコメント。「亀有から通っていたんです。亀有から国分寺まで家から2時間。定期代が収入の半分くらいかかった」と懐かしそうに振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)