ーただ、結婚していないというだけなのに。

30代独身だというだけで、蔑まれ虐げられ、非難される…。その名も、独身ハラスメント。

それとは一切無縁だったはずの莉央(33)は、ある日突然、独身街道に再び投げ出される。彼女を待ち受けるのは、様々な独身ハラスメントだった。

-結婚だけが幸せの形だなんて、誰が決めたの…?

そんな違和感を強く抱く莉央。自分なりの“幸せの形”を見つけるため、奮闘の日々が始まるのであったー。

「独身オンナが黙ってない」一挙に全話おさらい!



第1話:「ただ、結婚してないだけなのに…」。33歳女を待ち受ける、独身ハラスメント

「莉央さん、聞いて!私、“独ハラ”にあったんです!」
「ド…ドクハラ?」

同僚から放たれた聞きなれぬ言葉に、莉央は目を見開いた。

「独身ハラスメントですよ!私が独身だからって、お客様から酷いこと言われたんです。結婚してないだけなのにあんなこと言われるなんて、完全な差別です!」

物凄い剣幕でまくしたてる同僚・亜樹の顔を呆気に取られて見つめながら、莉央はその日の午前中の出来事を思い返していた。

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第2話:「美人なのに、どうして結婚してないんですか?」既婚者の悪気ない発言に、ウンザリする33歳・独身女

「莉央さん、まずは初日、お疲れさまでした!」

展示会初日。ぎっしりと詰められたアポイントに追われながら、一日中取引先対応をこなし終えた莉央は、心地よい疲労感に酔いしれる。

「亜樹さんもお疲れ様です。今回のコレクションも大好評で、出だしは順調ね」
「ねえ、ところで莉央さん。“マサキくん”、言ったとおりかわいかったでしょう?」

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第3話:これって、ただの見せしめ…?友人の結婚式で“晒し者”にされる、30代・独身女たちの苦悩

莉央たちブーケトス集団を取り囲む群衆の最前列には、優子の姿があった。優子はワクワクとした表情でスマホのカメラを構えている。

「それでは皆さん、準備はよろしいでしょうか!?せーの!!!」

やけにテンションの高い司会男性の声とともに、ブーケが空中に放り投げられる。

-え!?こっちに飛んでくる!?

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第4話:「あなたが独身で、よかった」33歳女が生まれて初めて言われたセリフ。年下男に心を掻き乱された夜

-別に“幸せ”を諦めてるつもりなんてないんだけどな…。結婚は当分いい、って本心で言ったつもりだけど、世間からは強がりにしか捉えてもらえないのかしら。

帰りの日比谷線の中で莉央は物思いに耽る。それに…。

社員たちが口々に言った、将暉への反対意見を思い出した。今まで口を揃えてあれほどイケメンだと持て囃していたはずの男も、結婚という観点となると途端に非難の対象となるようだ。

「ほんと、色々と面倒くさい…」

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第5話:「結婚だけが女の幸せじゃない」。偏屈イケメンからの意外な言葉に、33歳独身女が背中を押された瞬間

「莉央さん。今夜予定あります?寒くなってきたし、きのこ鍋でも食べにいきませんか?」
「いいわね。行こう行こう」

するといつのまにそこにいたのか、優子が背後からぬっと顔を出した。

「あの…。それ、私も一緒に行っちゃダメですか?」

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第6話:「仕事だけの、みじめな女」。40代独身女が誹謗中傷を乗り越え幸せを掴んだ、たった1つの信念

『今まで散々無礼な態度をとったお詫び、させてくださいよ』

友介はしおらしくそんなことを言ってきた。態度の変わり様には呆れてしまったが、見た目は大人ぶっているようでも中身はただ強がっているだけで、本当は嫌な男ではないのだろう。

亜樹と優子が同意してくれたので、莉央はこうして誘いを受けることにしたのだ。それにー。

亜樹が、友介の隣に座る男の姿に気づいて、小さな声で「あっ」と言った。そこには将暉がいたのだ。

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第7話:「まだ、結婚してないの!?」同窓会で質問攻めに遭う33歳。卑屈になる女とスルーできる女の違いとは

「莉央ちゃん、良かったら途中まで一緒に帰らない?私、あなたと話がしたくて…」
「う、うん。話って、何かあった?どうしたの…?」

莉央が尋ねると、直子は下を向いたまま、かすれた声でこう言った。

「今日来てた子達って、私たち以外、ほとんど結婚してたじゃない…?莉央ちゃんは、どう思った?」

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第8話:「高級ブランドばかり買ってると、結婚できないよ?」少しの贅沢も許されぬ、33歳独身女の悲しい現実

明日の土曜日は、将暉と会う約束をしているのだ。昨日、彼の後輩・樹里から「マサキさんと付き合わないで」と言われたばかりだが、さほど気に留めてはいなかった。

-どうしよう。ドキドキする。

誰になんと言われようと、自分の気持ちに素直になって行動する。莉央は確かにそう決心していたのだ。…この瞬間までは。

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第9話:本当は、あなたのことが好きなのに…。33歳の独身女が、結婚願望強めな年下男からの告白を断ったワケ

社長の話を聞いた後も、莉央はなんだか興奮して寝付けなかった。海外展開が成功するか失敗するかは、莉央自身にかかっている。責任は重大だけれど、ブランドの新しい未来や可能性を、託してもらえたのだ。

そして気がつくと、莉央の気持ちは、自然と固まっていたのだった。

-私、パリに行きたい。

自分の30代の人生をそこに賭けてでもやってみようと、強く思った。だけどそのとき、将暉の笑顔が頭をよぎって、胸がチクリと痛んだ。

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第10話:「2度と結婚しない」。訳ありバツイチ男と片思い中の美女の“密会”を知った、29歳男の屈辱

-私、佐野さんとはお付き合いできません。

莉央さんから、そうキッパリ告げられた夜、僕は情けないほどに何も言い返すことが出来なかった。彼女から「結婚願望がないから」と言われたとき、「それでもあなたと一緒にいたい」と答えられたらよかったのに。

だけど、これまでの人生で、誰かと結婚して家族を作る幸せな未来を当たり前のように描き続けてきた僕にとっては、簡単にその夢をなかったことにすることは出来なかったのだ。

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