槙野智章(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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29日、日本代表に大迫勇也が合流したものの、別メニューとなった。合流済みの選手は森保一監督流のボールキープゲームを、ボールタッチの制限を細かく変えながら行った。

この日は、斉藤俊秀コーチがクロスボールへの対応について基本的な動きの説明とトレーニングを行う場面があった。実は森保ジャパンが守備がメインの練習について公開することは珍しく、守備ついて報道陣もなかなか知ることができない。

そんなときに頼りになるのが槙野智章だ。槙野は外から見ていると難解に見えるトレーニングを噛み砕いて明確な言葉で説明する。アルベルト・ザッケローニ監督の初トレーニングのときから、槙野は日本の方向性を伝えてきた。

槙野は守備の現状をこう説明する。若手の選手たちの動きの良さが守備をも助けているのだ。

「後ろの選手が主導権を持って、今行くのか下がるのか、メリハリを持ってハッキリするように言われています。そういう意味では守備のスイッチ役は後ろの選手がやっています」

「前線の選手が若くてフレッシュで、指示を出すと行くところはいけてるし、下がるところはちゃんと下がってくるんです。だからいい守備からのいい攻撃ができているし、前の選手がしっかり追ってくれるから後ろの選手も奪うところでバチッとボールに行けています」

今後、守備の選手にはどういうプレーが求められるのだろうか。

「守備の選手は前にボールを付ける(パスする)のはもちろんですけど、攻撃参加が合宿の度に求められていて、ボールを持って運んで前に運ぶだけじゃなくて、今後は一枚はがす(1人かわす)動きも求められると思っています」

では現在の問題点は何か。

「ボールを奪おうと思っているポイントで奪えないときどうなるか、という問題はあるのですが、ウルグアイ戦でもボールが奪えているので、今後そういう状況が出てきたときにどうするかですね。それに今までホームでやれているから。それがアウェイになったときにどれだけできるかでしょう。これからですね」

ここまで言うと、槙野はみんなが不安に思っているという点を明かした。それは大会で使用されるボールのことだった。

「ボール違うんですよ。止める、蹴る、はね返す、全部違うんです。この合宿に来たとき、みんなボール難しいって言ってました」

「ずっとうまくいっていること」と「ボール」。槙野は真剣な表情でその2つの不安点を説明していた。【森雅史/日本蹴球合同会社】