LINEがずっと既読にならないのはナゼ?「彼は仕事が忙しい」と都合よく解釈する女と男の本音
私たちはこれまでに散々、LINEやデートのHow toを学んできた。
しかし、やっとの思いでLINEやデートに漕ぎ着けても、失敗の可能性は常につきまとうのだ。
あんなに盛り上がったはずなのに、突然の既読スルーに予期せぬ別れ。 恋人同士になれたかと思ったのに、いつまでたっても一進後退を繰り返す関係性。そんな経験、無いだろうか?
男女の関係を次に繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。
健太郎との出会いは、知り合いが主催した食事会だった。
彼は鼻が高くて顔が整っているけれど、ちょっとタレ目なところが可愛い。聞けば彼女と別れたばかりだという。
「じゃあ今は、健太郎さんはフリーなんですか?」
「そうだよ。恵利香ちゃんは?」
「私も今いません」
「こんな可愛いのに!?世の中の男は見る目がないね〜」
-この人、いい人そうだなぁ。
私の直感は正しく、彼はとてもいい人で、しかもマメだった。会えない時はお互い頻繁に連絡を取り合い、LINEで大いに盛り上がる。
それなのに数ヶ月経つと彼の態度が徐々に変わり始め、最初はすぐに来ていた返事のスピードが遅くなり、ついには既読になるまでだいぶ時間がかかるようになった。
-きっと、仕事が忙しいに違いない。
返信のないスマホを見つめながら、私はそう解釈していた。だって二人の間に、何か大きな事件や変化があったわけでもないから。
しかし私は、残酷な真実を突きつけられることになったのだ。
男心が変わってしまった原因とは!?
宿題1:LINEもデートも盛り上がっていたのに、何がいけなかった?
出会った日以降、私たちは毎日のように連絡を取り合っていた。会話の内容は"おはよう"や"今仕事が終わったよ!"など些細なことだが、とにかくポンポンとLINEが続く。
好きでもない女の子に毎日連絡はしないだろうし、これは向こうも私に気があるという解釈で間違いないだろう。
確実にOKをもらえるだろうと見越して、私は健太郎を食事に誘ってみた。
-恵利香:良ければ、今度ご飯に行きませんか?
-健太郎:もちろん!何食べたい?嫌いなものとかある?
そこから私たちは、お互いの好きな食べ物や嫌いな食べ物などの話で盛り上がり、LINEが延々と続いていた。
たわいもない会話だけれど、どうしてこんなに楽しいのだろうか。健太郎とは話が尽きず、ずっと会話が続く。向こうからの質問も多い。
しかしそこまで重い女にもなりたくなくて、適度に間を空けながら彼とLINEを続けた。
そして実際にデートをしても、健太郎との相性はぴったりだ・・・と、私は思っていた。
健太郎が予約してくれた『ビズ神楽坂』は、神楽坂という大人の雰囲気にピッタリの、とても素敵なお店だった。
「神楽坂って、意外にハードルが高くて」
遠慮がちに言う私に対し、健太郎はやっぱり優しい。
「そうだよね、僕も最初は敷居が高いと思っていたけど、美味しくて居心地の良いお店がたくさんあるんだよ」
彼はそう言いながら、ニコッと笑う。
健太郎に優しい眼差しで見つめられ、私はその場に固まってしまった。出会った時から思っていたが、彼は私のタイプど真ん中なのだ。
「恵利香ちゃんって、どういう人がタイプなの?」
「え?優しい人ですかね・・・」
私がボケッと"健太郎さんタイプだなぁ"と考えていた時にこんな質問をされ、ドキッとした。そこまで、気持ちが顔に出ていたのだろうか。
そうだとすると、だいぶ恥ずかしい。自分のマヌケ面が想像でき、私は慌ててお酒を飲んで話題を変える。
「そう言えば、来週土曜は何してるんですか?」
「来週土曜は何も予定がなかったはず・・・」
そしたら、来週もデートできるかな?そう思い、誘おうと思ったその瞬間だった。
「そうなんですね」「もし恵利香ちゃんが」
二人が全く同じタイミングで話し始めたのだ。そのタイミングの良さに、思わず笑ってしまう。
「どうぞどうぞ」
「あ、いえ健太郎さんの方こそ!」
そこからお互い遠慮して少し黙り込んでしまったものの、心地よい空気が流れる。どうやら私たちは、考えていることが似ているようだ。
こうして、初回の楽しいデートは終了した。そしてこれ以降も、健太郎との仲は深まっていく一方だったのに、ある時から徐々に彼が"フェードアウト"し始めたのだ。
どうして彼のLINEの返事が来なくなった?意外な理由とは・・・
宿題2:盛り上がっていたのに、どうしてLINEの返信が遅くなっていくの?
初デートを終えた後も、私たちは頻繁にLINEのやり取りをしていた。
東京にいれば出会いはたくさんあるけれど、次に進まない人も多い。そんな中で、デート自体も楽しい上にこうして毎日連絡を取り合えて、こんなにLINEをしてもまだまだ話し足りないと思える相手に出会えたことが奇跡だ。
こうして私は健太郎にすっかりハマり、何度かデートを重ねるようになった。3度目のデートでは映画を見に行ったが、その帰り道にご飯を食べながらふと呟く。
「健太郎さんといると、無言でもいられるのが不思議」
LINEではよく話すものの、実際に会うと無言でも心地よいのだ。
「そう?良かった」
たまに慌てて会話を探さないと気まずい相手もいるが、健太郎の場合はそんなことが一切なく、まるで長年連れ添った夫婦のような阿吽の呼吸だ。
しかし、そんな幸せは長く続かなかったのだ。
健太郎の変化に気がつき始めたのは、3ヶ月くらい経った頃だった。
朝起きると、いつも来ているはずのLINEが入っていない。私の方から"おはよう"と送ってみたが、返事が来たのは昼過ぎくらいだった。
-恵利香:おはよう!大丈夫?ちゃんと起きてるかな?笑
しかし、返事はなかなか返ってこない。
-あれ?どうしたんだろう・・・?
忙しいだけかもしれないし、朝から何か仕事でトラブルがあったのかもしれない。そう自分に言い聞かせたが、心がザワザワと音を立て始める。
しかし嫌な予感は、徐々に現実味を帯びてきてしまった。
そこからどんどんペースは乱れていき、毎日やり取りしていたLINEの頻度が減り始め、最初はすぐに既読マークがついていたメッセージも、半日くらい経ってから既読になることが増えてきた。
-もしかしたら、スマホが壊れたとか!?
自分にとって都合の良い理由を一生懸命考えていたものの、彼が"フェードアウトした"と気がつくのにそう時間はかからなかった。
だが、決定的に何か悪いことをした訳でもなければ、キッカケがあった訳でもない。また、彼の性格を考えるとただの遊びで私に近づいていたとも思えないし、他に女の影もない。
それなのに、どうして彼は何も言ってくれないのだろうか。
そして、何故フェードアウトしていってしまったのだろうか・・・?
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健太郎がフェードアウトした、意外な理由とは?