若手ながらも様々な役をこなす実力派として人気を集める女優・門脇麦。そんな彼女が出演するおすすめ映画をまとめてご紹介。

門脇麦プロフィール

門脇麦は1992年8月10日生まれ、東京都出身。身長160cm。

TVドラマ『美咲ナンバーワン!』の生徒役で女優デビュー後、映画では『スクールガール・コンプレックス 放送部篇』で初出演。2003年、『愛の渦』『闇金ウシジマくん Part2』などでの演技が評価され、第6回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞を受賞。

2015年、NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロイン(土屋太鳳)の友人役を演じて注目を集め、2016年には『二重生活』で映画単独初主演。同作では第14回ウラジオストク国際映画祭 最優秀女優賞に選出された。

2019年には『チワワちゃん』『サムライマラソン』『さよならくちびる』など出演作が劇場公開予定。

『愛の渦』(2013)

劇団ポツドール主宰者の三浦大輔が手がけた同名戯曲を自身が監督となり映画化。乱行パーティーに集う年齢も職業もバラバラな男女の欲望が交錯し、展開していく緻密な群像劇。

門脇麦が演じたのは、見た目が地味だが性欲の強い女子大生という役。オーディションでこの役を勝ち取り、濡れ場やヌードにも挑戦したことでも話題を集めた。本作で、第6回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞、第88回キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞を受賞した。

『闇金ウシジマくん Part2』(2014)

真鍋昌平による人気漫画の実写映画化第2弾。原作の「ホストくん」や「ヤンキーくん」のエピソードをベースにし、様々な要素を紡ぎ合わせながら、金と欲望をめぐる壮絶なサバイバルを描く。

門脇麦が演じたのは、売れないホスト神咲麗(窪田正孝)のために体を売る女性・藤枝彩香。本作での演技が高く評価され、『愛の渦』と同時に数々の映画賞を受賞した。

『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(2014)

ヨガの持つポジティブな力をモチーフに、『Little DJ 小さな恋の物語』などの永田琴監督・脚本で贈るハートフルなヒューマンドラマ。生い立ちも性格も正反対な二人の女性がヨガを通じて、成長していく様子を描く。

門脇麦が演じたのは、田舎から上京してきた海空(みく)。ヨガのインストラクターを務めるKUMI(道端ジェシカ)と共に、ヨガを通じて心を落ち着かせ、様々な問題を乗り越えながら自分にとって大切なことは何なのか、見つめなおしていく。

観ているだけで、ヨガや瞑想を追体験できるという斬新な内容となっている。

『アゲイン 28年目の甲子園』(2014)

重松清の小説「アゲイン」を実写映画化。元高校球児たちが集結し、甲子園球場を目指す「マスターズ甲子園」に挑み、奮闘する物語。

門脇麦が演じたのは、主演の中井貴一演じる坂町晴彦の娘・沙奈美。両親が離婚し、母親が亡くなったあとほぼ絶縁状態だった父親に対し、素直になれない娘役を演じた。

『合葬』(2015)

かつて漫画雑誌「ガロ」に連載されていた、杉浦日向子による同名漫画を実写映画化。将軍と江戸を守るため有志により結成された彰義隊が、江戸幕府の解体と共に敵視されるようになり、時代に翻弄され苦悩する様を描く。

柳楽優弥と瀬戸康史のW主演となる本作で門脇麦が演じたのは、柳楽優弥演じる秋津極の婚約者・福原砂世。おしとやかながらも芯の強い女性を演じた。

『太陽』(2016)

劇団イキウメ主宰の前川知大による同名舞台作品を実写映画化。バイオテロにより人類が2種類に分断されてしまった世界で、夜しか生きられない新人類「ノクス」と、太陽のもとでしか生きられない貧しい旧人類「キュリオ」が、それぞれの立場でもがきながら必死で生きていく様を描いたSFヒューマンドラマ。

本作で、門脇麦は神木隆之介とのコンビでW主演を務めた。役柄は「キュリオ」の生田結。神木隆之介演じる、幼なじみの奥寺鉄彦とは「ノクス」への考え方が異なる役どころで、ノクスに対して反感を抱いている。

『オオカミ少女と黒王子』(2016)

原作は、売上累計550万部を突破した同名の少女漫画。恋愛経験のない高校1年生の篠原エリカは、校内一のドSイケメン佐田恭也を街で盗撮。それを友達に「彼氏」として紹介したことが本人にバレ、彼氏のふりをしてもらうことから始まるラブストーリー。

門脇麦が演じたのは、主人公の篠原エリカ(二階堂ふみ)の親友・三田亜由美。優柔不断なエリカに的確なアドバイスをするしっかり者の役を演じた。

『二重生活』(2016)

直木賞作家・小池真理子原作の小説を、のちに『あゝ、荒野』を撮る岸善幸監督が実写映画化。修士論文のテーマに悩む哲学科の女子大学院生が、教授のアドバイスにより、近所の既婚男性を尾行して考察することに。やがて尾行に快感を覚えていく姿を描いたサスペンスドラマ。

門脇麦は本作で映画単独初主演。修士論文のために始めた既婚男性の尾行にハマっていく主人公・白石珠を演じた。恋人役の菅田将暉とのベッドシーンも話題に。

映画レビューサービス・Filmarksでは「門脇麦がはまり役」「門脇麦がとても良い。あの瞳の危うさ、素朴さに惹き付けられる」など高い評価を示すレビューも多く投稿されている。

『14の夜』(2016)

『百円の恋』の脚本で一躍有名になった足立紳の監督デビュー作品。1980年代の田舎町で暮らす中学生たちが、街のレンタルビデオ店でAV女優がサイン会を行うという噂を聞きつけ奔走する、ひと夏の”性春”ストーリー。

門脇麦が演じたのは、主人公タカシ(犬飼直紀)の姉・大山春子。80年代のファッションに身を包み、当時のアイドル風キョンキョンヘアを披露。悶々とした思春期を過ごす弟に対して、気の強い姉を好演した。

『KOKORO』(2016)

ベルギー・フランス・カナダ・日本の4カ国のスタッフで作り上げられたヒューマンドラマ。日本のある小さな村を舞台に、心に深い傷を負った人間が再生していく姿を描く。

門脇麦が演じたのは、どこか影のある女子高生ヒロミ。國村隼演じる住む元警察官の男・ダイスケや安藤政信が演じる地元の青年ジロウなどと共に、弟の死をきっかけに日本へやってきた主人公の女性アリス(イザベル・カレ)が出会う人物のひとり。

『彼らが本気で編むときは』(2017)

『かもめ食堂』で知られる荻上直子が、前作から5年ぶりに脚本および監督を務めたヒューマン・ドラマ。育児放棄された少女・トモが、叔父のマキオとトランスジェンダーのリンコと共に暮らしていく様子を描く。

本作で門脇麦が演じたのは、リンコ(生田斗真)を温かくサポートする同僚・佑香。本作では、自身の人生でも初の白無垢姿を披露している。

『世界は今日から君のもの』(2017)

『結婚できない男』や『梅ちゃん先生』の尾崎将也による監督・脚本の青春ドラマ。引きこもりだったヒロインが、自らの殻を破って新たな一歩を踏み出すさまを描く。

主演の門脇麦が演じたのは、引きこもりのオタク女子・小沼真実。ある日、引きこもり時代に培っていた絵の才能が、ふとしたことからゲーム会社の社員に認められ、キャラクターのイラストを頼まれるようになり、その期待に応えるべく仕事に熱中していく。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)

累計800万部を超える、東野圭吾のベストセラー小説を『さよなら歌舞伎町』や『オオカミ少女と黒王子』の廣木隆一監督が実写映画化。過去と現在をつなぐ「ナミヤ雑貨店」を舞台に、若者たちと店主の手紙による交流を描くハートフルドラマ。

門脇麦が演じたのは、カリスマアーティストとして知られる歌手・水原セリ。劇中では、本作のために山下達郎が書き下ろした「REBORN」を優しい声で歌っている。

『花筐/HANAGATAMI』(2017)

檀一雄による純文学「花筐」に着想を得て、巨匠・大林宣彦が実写化映画化。佐賀県唐津市を舞台とし、戦火が迫る時代において、日本の若者の青春の輝きと儚さを描いた青春群像劇。

門脇麦が演じたのは千歳。主人公の榊山俊彦(窪塚俊介)らと“不良”なる青春を謳歌しているという役どころで、艶やかな女性像を演じている。

『サニー/32』(2018)

実際にあった事件に着想を得て制作されたサスペンススリラー。ネット上で神格化された殺人少女「サニー」を信奉する男たちに拉致監禁された女性の教師の運命を描く。

門脇麦が演じたのは、ネットに突如現れた2人目のサニー。無表情で狂った殺人鬼役を演じきった。

「門脇麦はさすがな存在感」「門脇麦が登場すると空気がパリッとするのはやはり流石」「短い尺しか出てないのに、麦ちゃんが一番心に残った」など、演技を高く評価するレビューが多数寄せられている。

【文/ぽひこ】

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