Galaxy Note9は万能なペンスマホに進化したが、うすれたもう1つの個性とは
「Galaxy Note9」(サムスン電子ジャパン製)は、大画面とペンによるメモ機能などを搭載した唯一無二の個性と機能を合わせ待つハイエンドスマートフォンだ。
Galaxy Noteシリーズは、NTTドコモおよびauが取り扱っており、分割払いで購入可能だ。
Galaxy Note9といえば、明確なコンセプトを持った大画面スマートフォン「ファブレット」の魁(さきがけ)ともいうべきシリーズである。
Galaxy Note9の大画面は、付属のペンで画面に「手書き(手描き)」ができるスマートフォンを実現するためであり、現在のスマートフォンの大画面化とはコンセプトがそもそもことなる。
これまでGalaxy Noteシリーズは、筆圧感知に対応した「Sペン」によるアナログ的な手書き入力と大画面をベースに、ファンを掴んできた。
・ニーズに合った大容量バッテリー
・最新のチップセットや大容量メモリーの搭載
など世代ごとに進化してきた。
その過程では高品質なDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)を搭載し、オーディオ面で評価されたモデルもあった。
人気シリーズではあるのだが、最新モデルのGalaxy Note9に至るまでは順風満帆とは行かない事件も起こしている。
日本では未発売のモデルだったが、バッテリーの不具合による事故があり世界市場で回収するという事態にも陥った。
世間を騒がせてしまうことになった不具合は、ブランドの信用を失うことになる。
しかし日本ではGalaxy Noteシリーズが2モデル発売されなかったことで、回収のニュースによるイメージダウンはあったが、ブランド評価のダウンにまで及ばなかったのは幸いだった。
そして2017年に発売された「Galaxy Note8」が、新製品の投入を心待ちにするファンのハートを捕らえたように思う。
このGalaxy Note8は、チップセットの性能向上で手書き入力の書き味が良くなり、快適なペン入力対応スマートフォンとなった。
しかし、日本市場においてブランクとなった2年の間にスマートフォン市場全体での大画面化がトレンドとなったこともあり、大画面が特徴であったGalaxy Noteシリーズの個性が埋もれる状況にもなった。
そして新製品のGalaxy Note9は、前モデルを最適化し、新たにSペンにBluetoothリモコン機能を搭載した、正常進化モデルである。
画面の解像度はQHD+(1440×2960ドット)と変わらないが、画面サイズが約6.3インチから約6.4インチにサイズアップしている。画面のサイズアップに合わせて本体も大きくなるのだが、その増えた容量に対して、大容量の4000mAhバッテリーに大型化し、さらに冷却システムを大きくして効率よくした。これによって、Qualcommのハイエンドチップセット「Snapdragon 845」のパフォーマンスを長い時間維持できる方向へとチューンアップしたのである。
こうしたチューニングにより、見やすい大画面と高いパフォーマンスを必要とするゲーミングの分野にも強みを発揮し、ビジネス向けの印象が強かったGalaxy Noteシリーズの間口が広がったように思う。
もちろんこのハイパフォーマンスは、これまでのビジネス面でも活躍する。
今回、USB Type-C接続のHDMIケーブルでテレビに接続すれば、デスクトップPCのようなマルチウィンドウによる作業が可能となった。
メールやブラウザを起動して、必要なデータをオフィスアプリに貼り付けることも可能だ。
キーボードやマウスを接続すれば、文字入力やデータ編集を効率よくこなすこともできる。ビジネス用途において個人情報が入っていない2台目のスマートフォンとしてGalaxy Note9を情報端末やプレゼンテーション用として利用するのもありなのではないかと思う。
今回の目玉機能でもあるSペンに搭載されたBluetooth機能は、Galaxy Note9を遠隔操作可能なリモコンとして利用できるようにする画期的なものである。
Sペンに搭載されたボタンは、描画機能の拡張やメニュー呼び出しなどタッチ操作だけでは実現できない機能を補完するものであったが、Bluetooth接続により画面とは関係なくSペンでアプリのリモコン起動や、リモコン操作を可能としている。
例えば、Sペンでカメラを起動し、手持ちでは難しかった集合写真も離れた位置からリモコンで撮影が楽しめる。
また、前述したHDMIケーブルで大画面モニターにGalaxy Note9を接続し、Sペンでスライドを切り替えるプレゼンテーションにも利用できる。
こうした機能が、専用の周辺機器を購入する必要もなく、さらに周辺機器を別途持ちあることなく、本体に収納出来るSペンで実現している点が外回りの業務などに向いているのである。
Galaxy Note9は
・プライベートでの利用
・ビジネスで利用
それだけでなく、全方位で万能さを発揮するのが特徴のスマートフォンだ。
しかし初期の大画面という強みは、現在の大画面トレンドで薄まってしまっている点は残念である。
現状のサイズ感で十分という考え方もある反面、例えば電子書籍を読むにはさらに大きな7インチぐらいの画面サイズがあれば読みやすくなる。
また、手描きメモを取る際には手帳ぐらいの横幅が欲しいというユーザーもいるだろう。
Galaxy Sシリーズのように、“ノート”として使えるワンサイズ大きい「Galaxy Note +(プラス)」シリーズというカテゴリもあってもいいのではないだろうか。
Galaxy Noteには、今後も独自進化をして新しいニーズを掘り起こし、末永くシリーズを使い続けるファンを作って欲しいと思う。
執筆 mi2_303
Galaxy Noteシリーズは、NTTドコモおよびauが取り扱っており、分割払いで購入可能だ。
Galaxy Note9といえば、明確なコンセプトを持った大画面スマートフォン「ファブレット」の魁(さきがけ)ともいうべきシリーズである。
Galaxy Note9の大画面は、付属のペンで画面に「手書き(手描き)」ができるスマートフォンを実現するためであり、現在のスマートフォンの大画面化とはコンセプトがそもそもことなる。
これまでGalaxy Noteシリーズは、筆圧感知に対応した「Sペン」によるアナログ的な手書き入力と大画面をベースに、ファンを掴んできた。
・ニーズに合った大容量バッテリー
・最新のチップセットや大容量メモリーの搭載
など世代ごとに進化してきた。
その過程では高品質なDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)を搭載し、オーディオ面で評価されたモデルもあった。
人気シリーズではあるのだが、最新モデルのGalaxy Note9に至るまでは順風満帆とは行かない事件も起こしている。
日本では未発売のモデルだったが、バッテリーの不具合による事故があり世界市場で回収するという事態にも陥った。
世間を騒がせてしまうことになった不具合は、ブランドの信用を失うことになる。
しかし日本ではGalaxy Noteシリーズが2モデル発売されなかったことで、回収のニュースによるイメージダウンはあったが、ブランド評価のダウンにまで及ばなかったのは幸いだった。
そして2017年に発売された「Galaxy Note8」が、新製品の投入を心待ちにするファンのハートを捕らえたように思う。
このGalaxy Note8は、チップセットの性能向上で手書き入力の書き味が良くなり、快適なペン入力対応スマートフォンとなった。
しかし、日本市場においてブランクとなった2年の間にスマートフォン市場全体での大画面化がトレンドとなったこともあり、大画面が特徴であったGalaxy Noteシリーズの個性が埋もれる状況にもなった。
そして新製品のGalaxy Note9は、前モデルを最適化し、新たにSペンにBluetoothリモコン機能を搭載した、正常進化モデルである。
画面の解像度はQHD+(1440×2960ドット)と変わらないが、画面サイズが約6.3インチから約6.4インチにサイズアップしている。画面のサイズアップに合わせて本体も大きくなるのだが、その増えた容量に対して、大容量の4000mAhバッテリーに大型化し、さらに冷却システムを大きくして効率よくした。これによって、Qualcommのハイエンドチップセット「Snapdragon 845」のパフォーマンスを長い時間維持できる方向へとチューンアップしたのである。
こうしたチューニングにより、見やすい大画面と高いパフォーマンスを必要とするゲーミングの分野にも強みを発揮し、ビジネス向けの印象が強かったGalaxy Noteシリーズの間口が広がったように思う。
もちろんこのハイパフォーマンスは、これまでのビジネス面でも活躍する。
今回、USB Type-C接続のHDMIケーブルでテレビに接続すれば、デスクトップPCのようなマルチウィンドウによる作業が可能となった。
メールやブラウザを起動して、必要なデータをオフィスアプリに貼り付けることも可能だ。
キーボードやマウスを接続すれば、文字入力やデータ編集を効率よくこなすこともできる。ビジネス用途において個人情報が入っていない2台目のスマートフォンとしてGalaxy Note9を情報端末やプレゼンテーション用として利用するのもありなのではないかと思う。
今回の目玉機能でもあるSペンに搭載されたBluetooth機能は、Galaxy Note9を遠隔操作可能なリモコンとして利用できるようにする画期的なものである。
Sペンに搭載されたボタンは、描画機能の拡張やメニュー呼び出しなどタッチ操作だけでは実現できない機能を補完するものであったが、Bluetooth接続により画面とは関係なくSペンでアプリのリモコン起動や、リモコン操作を可能としている。
例えば、Sペンでカメラを起動し、手持ちでは難しかった集合写真も離れた位置からリモコンで撮影が楽しめる。
また、前述したHDMIケーブルで大画面モニターにGalaxy Note9を接続し、Sペンでスライドを切り替えるプレゼンテーションにも利用できる。
こうした機能が、専用の周辺機器を購入する必要もなく、さらに周辺機器を別途持ちあることなく、本体に収納出来るSペンで実現している点が外回りの業務などに向いているのである。
Galaxy Note9は
・プライベートでの利用
・ビジネスで利用
それだけでなく、全方位で万能さを発揮するのが特徴のスマートフォンだ。
しかし初期の大画面という強みは、現在の大画面トレンドで薄まってしまっている点は残念である。
現状のサイズ感で十分という考え方もある反面、例えば電子書籍を読むにはさらに大きな7インチぐらいの画面サイズがあれば読みやすくなる。
また、手描きメモを取る際には手帳ぐらいの横幅が欲しいというユーザーもいるだろう。
Galaxy Sシリーズのように、“ノート”として使えるワンサイズ大きい「Galaxy Note +(プラス)」シリーズというカテゴリもあってもいいのではないだろうか。
Galaxy Noteには、今後も独自進化をして新しいニーズを掘り起こし、末永くシリーズを使い続けるファンを作って欲しいと思う。
執筆 mi2_303