中国メディアは、「QRコード」がいかに今の生活に欠かせない存在であるかを紹介し、実は、このQRコードは日本人が発明したものの、日本では中国ほどには広まらなかったと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 今や世界中に普及した「QRコード」。1994年に株式会社デンソーウェーブの原昌宏氏が発明した日本発のものだ。このQRコードは現代中国ではなくてはならない存在となっている。中国メディアの今日頭条は17日、「日本人はQRコードを発明したが、中国がそれを広めた」とする記事を掲載した。日本に対して「中国に成果を横取りされてしまった反省を生かし、今後は新技術に敏感であるように」と勧めている。

 記事はまず、この「QRコード」がいかに今の生活に欠かせない存在であるかを紹介。記事によると、中国では約10億人が、モバイル決済やSNSの友人申請などで利用しているという。しかし、それを発明した国である日本で広まらなかったのは、「日本には先見の明がなかった」ためだと主張。SNSの発展が見えていたにもかかわらず、ライセンス利用料を無料にして公開し、その結果、中国人がQRコード読み取り技術の特許を申請し大儲けしたと指摘した。

 これは、淩空網の創始者の徐蔚氏が2011年にQRコード読み取りの特許を申請したことのようだ。損得に敏感で、損をしたものが悪く言われてしまう中国らしい批判とも言えるが、デンソーウェーブが使用料をフリーにしたのは、より多くの人にQRコードを使ってもらいたいという気持ちからあえてそうしたのであり、開発者としては中国でここまで広まったというのはうれしいような複雑な気持ちだろう。

 記事は続けて、日本で発明され中国で広められたものはほかにもたくさんあると指摘。QRコードがいかに素晴らしい発明だったかを再度強調し、日本の基礎開発能力の強さには敬服せざるを得ないと称賛しながらも、成果を「ビジネス意識の超強い」中国に横取りされているのを見ると、中国の良い反面教師にもなっていると中国企業に対しても注意を促している。

 さらに、今後新たな分野で世界のトップを走りたいなら、これまで日本が得意とし中国が遅れてきた基礎研究とイノベーション、そして、中国の得意とする基礎技術を応用してビジネスモデルを作る2方向での能力が必要になると主張した。確かに、日本は技術やイノベーション能力が高いものの、それをビジネス化する方面では中国の方が得意であると言えるだろう。この点は日本も中国から学べる点があるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)