デート指南から渋カジまで… 「ホットドッグ・プレス」がアラフォー男達に与えた影響

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「渋カジ」「キレカジ」「デルカジ」…僕たちの平成は「ホットドッグ・プレス」の模倣から始まった

 アラフォー読者の皆さん、こんにちは。最近は美容院へ行っても、待ち時間に出される雑誌が「LEON」や「日経大人のOFF」とかになってきました。白髪の量や、そもそもの頭髪の量を考えれば、そりゃあもう既に立派なおっさんでしょう。20代の美容師さんの雑誌セレクトにケチをつけるつもりは毛頭ないです。でもなんだか違和感を覚えませんか。

 「俺にドンピシャのファッション雑誌といえば、昔っから『ホットドッグ・プレス』に決まってんじゃねえかよ!」って。

 雑誌「ホットドッグ・プレス」は僕たちにとって青春時代の教科書でした。当時の部数は実売80万部とも伝えられています。

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実用までの道のりは遠く、険しかったデートマニュアル


 実用するまでの道のりは険しく、遠かったが、熟読しまくったデートマニュアル。

そうそう。

当時の誌面には「部屋のテレビはベッドの位置を考えて置くこと」と書いてありました。オンナのコが遊びに来た際、テレビをつけた時に自然とカノジョがベッドに座るように−という理由でして。すると、いとも簡単にベッドインできる…ってまず、誰も部屋になんかこねえよ! 

鍋パーティー主催して部屋に来るヤツは男ばっかだったなあ。

 そんな中、ハイクオリティーのアイドル特集をガン見しながら、水着のおねえさんを相手に妄想を膨らませたのもいい思い出です。彼女らは決して俺たち読者を、裏切らなかった。

 そしてインスタもグーグルマップもなかったあの頃。ファッション特集を一生懸命に熟読して、付録の渋谷やアメ横MAPをかばんにしのばせ、必死で街を駆けめぐったっけな。

 アラフォーに告ぐ。平成最後の冬、決起せよ。おめえ、いつからユニクロで満足するようになったんだ。平成は終わるが、俺たちはまだまだ終わっちゃいない。そうだ。今こそ平成初期、「ホットドッグ・プレス」に学んだあの服装で街へ出よう。ファッションは巡る。もう30年近く経っていますし、着てみたら意外に新しいかもしれませんよ。

渋カジ(1989年〜90年ぐらい)

 それまでDCブランド全盛だった若者ファッションは平成元年、アメリカンカジュアル主体の「渋カジ」へと政権交代を果たします。「渋カジ」は渋谷を中心にそれ以前から流行していましたが、「ホットドッグ・プレス」や「ポパイ」が89年に特集したことを皮切りに、全国へ広がっていきました。1989年はまさに平成元年。若者は昭和とはひと味違う、新時代のファッションを欲していたともいえるでしょう。

 スニーカーはニューバランス。ジーンズはリーバイス501。Tシャツはヘインズの白や、ハードロックカフェのロゴも人気を博したものです。冬場はこれにMA‐1などのミリタリーものや、バンソンの皮ジャンあたりを羽織りたいところ。そうそう。バイクの免許持ってないヤツが毎日、ライダースジャケットを着こなしていました。

 HDP誌の付録にあった渋谷の地図を手がかりに「スラップショット」「バッグドロップ」「プロペラ」といったお店を巡礼したのもいい思い出です。

目指すべき境地は吉田栄作、加勢大周、織田裕二といったさわやか系モテ男の面々。1991年1月からのフジテレビ系ドラマ「東京ラブストーリー」のヒットで、長髪の江口洋介が新たなポップアイコンに躍り出て、みんな髪を伸ばし始めます。とにかく僕たちは、モテたかったんだ。

キレカジ(91年ぐらい)

 「きれいなカジュアル」の略です。必須アイテムは紺のブレザー、略して紺ブレ。HDP誌ではブルックスブラザーズあたりのをサクッと着こなすことを目標に掲げていましたが、そんな金ないって高校生だもの。Tシャツや下着を着ることなく、ラルフローレンのボタンダウンシャツをボタン2つか3つ開けて着るのがオシャレ。だがしかし、春先や秋の冷涼な時期には、おなかが冷えちゃって下痢する人も続出しました。でもやるんだよ!

 パンツはチノパンか、これまたラルフローレンのチェック柄あたりが推奨されていました。渋カジの流れでリーバイス501も全然可。靴はモカシンやデッキシューズ。ニューバランスや古着テイストのスニーカーもイカす。しかしこの「キレカジ」、割と短命に終わりました。学校の制服みたいでやや面白みに欠けたからでしょうか。でもこの時期にラルフのBDシャツの肌触りを気に入っちゃって、今でも愛用しているアラフォー、きっとたくさんいますよね。

デルカジ(92年ぐらい)

 HDP誌で大々的にキャンペーンを張った「キレカジ」ブームでしたが、1年後には次のムーブメントが起きていました。それが「デルカジ」です。「モデルカジュアル」の略称。シャツのボタンを上から2つ、3つ開けていた「キレカジ」から、何と仕事でもないのにネクタイをしちゃうという新たな潮流。しかも黒シャツといったモノトーンをベースに、派手なネクタイでアクセントをつけることが好まれました。

 しかもHDP誌を眺めていると、いちいち各アイテムが高いんすよ。「ジャケット8万2000円」「ネクタイ1万8000円」「ブーツ3万2000円」とか。誰が買えるんだよ!とか憤りながら「街のオシャレ君」などの読者写真を見ていると、中3のヤツがそれらを着ていて。「日本で革命が起きたらコイツ処刑台だな」なんて思いながら、志望校の過去問を解いていたものです。

 あのころに比べると別人みたいに太っちゃった君も、もう一度これらのファッションに身を包んで、カラオケ店へWANDSやT‐BOLANを歌いに行かないか。しかし吉田栄作も織田裕二も江口洋介も変わらずカッコイイのが凄いよね。加勢大周も最近見ないけど、元気でいて欲しいものです。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]