時差がある外国での試合の場合、ちょっと不都合なことがある。この日もインターネットで紀平梨花が優勝したというニュースは既に知っていたので、実際の放送を見る場合、ドキドキもせず、感動が半減した。他局は金を出しているテレ朝との契約で動画は放送しなかったが、月桂冠を被って笑っている紀平の写真は出ていたので、実際の録画放送の時、見ちゃったぞという二番煎じに感じたのだ。

SPが6位と出遅れた宮原知子は、いつものように優等生らしくきちっとした演技をしていたのに、予想外に点が低かったのには違和感があった。オリンピックの時にも感じたが、彼女は不当に評価が低い。回転不足では仕方がないが、解説者も指摘しない程度で低評価とは何故なのか、これこそ解説者には説明してもらいたい。

一方、いきなり両手をついた紀平が、本人もびっくりの150点越え。SPとフリーでザギトワを文句なしに抜いたのは、反対に驚いた。紀平がかつての浅田真央のように、少女らしい怖いもの知らずでプレッシャーがかからなかったのかもしれないが、素人目に見ても、演技全体がごくごく自然。ジャンプの前にも構えて「よっこらしょ」と跳ぶような場面がない。すすすーっと跳んでしまう。それこそが高評価の原因なのかもしれない。見ている方はあまりに流れの中の一部分であり過ぎて、むしろコクがないように感じる。トゥクタミシェワの年増のような演技に味わいを感じるのはヘンか。(放送2018年12月9日21時〜)

(黄蘭)