崖っぷちの磐田、先発抜擢のFW小川航基が先制PK!【写真:Getty Images】

写真拡大

前半40分、相手GKに倒されて自ら獲得したPKを決めて東京Vから1点のリードを奪取

 J1参入プレーオフ決定戦、ジュビロ磐田東京ヴェルディは8日、ヤマハスタジアムで行われ、東京五輪世代のエース候補FW小川航基の先制PKで1-0と磐田リードで折り返した。

 磐田の名波浩監督は日本代表FW川又堅碁、MF中村俊輔をベンチに置き、21歳の小川を抜擢して1トップに起用。FW大久保嘉人はシャドーの位置に入り、怪我で長期欠場していたMFアダイウトンが9カ月ぶりの実戦ながらスタメンという勝負に出た。

 対する東京Vは昇格プレーオフ2回戦・横浜FC戦で劇的な決勝点を挙げたFWドウグラス・ヴィエイラ、そのゴールに直結するヘディングシュートを放ったGK上福元直人が先発に名を連ね、3-4-2-1でスタートした。

 序盤は前線にタレントを揃える磐田が主導権を握る展開に。一方の東京Vは前半19分にヴィエイラの裏抜けからチャンスを作りかけたが、攻撃の枚数が足りず決定機とはなり切らなかった。その2分後に磐田は大久保の浮き球パスを受けたMF山田大記がシュートを放ったものの、上福元の素早い反応によって弾かれた。

 その後も磐田が押し気味の展開が続くと、試合が大きく動いたのは前半40分だった。スルーパスに対して抜け出た小川が、飛び出した上福元より先にボールタッチ。止めに行った上福元の手がかかって小川を倒すと、PKの判定が下る。この大チャンスを小川が冷静に決め切り、1-0と先制に成功した。

 引き分けでも残留が決まる磐田にとって、大きすぎる先制点をゲット。一方の東京Vはこの失点だけで抑えきったとしても、最低でも2点を奪って逆転勝ちする苦境に立たされた。(Football ZONE web編集部)