100年に一度の大変革:バスの未来

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「自動車産業は100年に一度の大変革時代を迎えている。」

よく聞くスローガンでしたが、トヨタとソフトバンクの提携が大々的に報道され、興味のなかった人々も何かが変わろうとしていることを感じ始めたのではないでしょうか。

そんな大変革の中にある一つの予測がバスの復権です。現在、バス事業の6割が赤字と言われており、廃線も増えています。運転手の平均年収は450万弱、入社4年で半分以上が辞めてしまっているようです。運転手不足は深刻で、そのために福岡では中洲を通る黒字路線も廃線になりそうです。そんな危機的なバスが大変革の中で生まれ変わるかもしれません。

バスの自動化です。数年後には運転手なしの無人化が期待されています。先述の運転手不足の解消という課題の解決になります。その実現のために江ノ島や日立市など全国各地で実証実験が行われています。応募すれば一般の方も乗れるものもあります。

バスの自動化は現在の課題解決だけでなく、あるべき姿でもあります。都市部の車の渋滞をよく見てください。ほぼ全ての車には空席があります。道路のほとんどを意味のない空気で専有してしまっているのです。大変革だからこそゼロベースで考えようとしたとき、交通におけるバスは非常に有益なモビリティなのです。

交通に関する権威ある大学の先生もバスの有益性を主張されていたりします。トヨタ自動車が発表したe-Palette Conceptもそういった流れの一つかもしれません。ここ数年でバスのイメージが大きく変わるかもしれません。大注目です。

(Betonacox Design)