山下智久

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 山下智久は本格的な再始動の真っ最中。11月24日に放送された音楽番組『バズリズム02』(日本テレビ系)では、香取の名前を挙げて「僕の今やっているコンサートは、香取さんが作ってきたコンサートの遺伝子ですね」と音楽活動への強い意欲をアピールした。

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「2年ぶりのコンサートツアーは12月9日が最終日。大盛況で、13万人を動員しました。11月28日には4年ぶりとなるニューアルバム『UNLEASHED』も発売され、久々のソロ活動にファンは喜んでいます」(スポーツ紙記者)

 今回のアルバムには、最近コンビを務めた亀梨和也が作詞で参加している。

「2人は'17年4月に放送されたドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)でタッグを組みましたね。

 最初の共演は'05年のドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)。当時は、山下さんは赤西仁さんと仲がいい印象が強かったので、意外な組み合わせだと思われていました」(芸能プロ関係者)

 山下と赤西といえば、六本木や麻布十番のクラブなどを股にかけ、毎日のように朝まで派手に遊び倒す“赤西軍団”の仲間でもある。錦戸亮や城田優なども名を連ねた豪華なグループだったが、仲がよすぎたことで、トラブルを起こすこともあった。

「'14年の春ごろ、すでにジャニーズ事務所を退社していた赤西さんの自主レーベルから“赤西仁feat.山下智久”名義で、コラボシングルを出そうとしていたんです。

 以前からよく2人でスタジオに入って曲作りをすることもあったので、その流れだったのでしょう。もちろん、ジャニーズ事務所には内緒だったのですが……」(レコード会社関係者)

 事務所幹部が事前にその動きを知ると激怒。レコーディングは最終段階に入っていたが、すべてご破算となり、発売中止に追い込まれてしまう。

「契約違反ということで山下さんは大目玉をくらい、アルバムを引っさげたツアーももちろん中止。歌手活動に制約が加えられてしまいます」(同・レコード会社関係者)

 軍団から距離をおかざるをえなくなるような事件も、同時期に発生してしまう。

「六本木の路上で一般人とモメて携帯電話を奪い取ってしまい、書類送検されています。この現場に居合わせたのが、ほかならぬ赤西さんと錦戸さんの“軍団仲間”でした。

 事務所からは“(赤西のような)問題を起こす人物と付き合わないように”と言われ、それ以来、2人は疎遠になってしまったと言われています」(ワイドショースタッフ)

山Pに忍び寄る“軍団”の影

 何かと“素行”が問題となる赤西との関係を断たせようとしたようだ。しかし、事務所の思惑に反して、今回のアルバムで2人をつなぐある人物とのコラボが実現していたらしい。

「『UNLEASHED』には、J氏という外国人プロデューサーが参加しています。歌詞カードの“スペシャルサンクス”に名前が記載されているのですが、彼が代表を務める会社が、今回のアルバム収録曲のうち、半分近くの楽曲で作詞に携わっているのです」(前出・レコード会社関係者)

 なんとJ氏は、音楽制作やDJとして活動しながら、赤西のマネージャーとしても働いている人物だという。

「もともと動画ブロガーだった彼も“軍団”の一員で、赤西さんのイベントでMCを務めることもあったようです。山下さんのセカンドシングルのカップリング曲『Run From You』は、彼が作詞したものでした」(前出・芸能プロ関係者)

 赤西軍団の一員ともいわれた錦戸亮が、'11年に赤西のコンサートで『Hey Girl』という曲に参加した際にも、リハーサル現場にはJ氏の姿があったという。'12年に行われた赤西の弟・礼保のバースデーパーティーにも、山下や錦戸とともにJ氏の姿はあった。

「もちろん、赤西さんの楽曲にも詞を提供していますよ。J氏と赤西さんはかなり緊密な関係です。今回、J氏が山下さんのアルバムに久しぶりに名前を連ねたということは、山下さんが赤西さんと再接近しているのでは!? と言われていますね」(同・芸能プロ関係者)

 山下とアルバムで共同作業を果たしたJ氏。彼は赤西のマネージャーも務める“相棒”的な存在だ。当時から軍団メンバーとして面識はあったものの、今回のコラボレーションに至ったきっかけは何だったのだろうか。

 真相を聞くため、11月末の夕方に自宅から出てきたJ氏を直撃した。

─Jさんですか?

 と声をかけると、こちらを向いて軽くうなずいてくれる。しかし、山下の名前を出すと表情が一変した。

─山下さんのアルバムが発売されましたが、作詞のお手伝いをされていますよね?

 問いを投げかけると、バツが悪そうに下を向き、迎えに来ていた乗用車に乗り込む。

─赤西さんも、今回の作詞に関わっているんですか?

 と声をかけたが、J氏は何も答えない。すぐに車は走り去ってしまった。この件について話をしてはいけないと言われているのだろうか。山下が活動を再開するにあたってJ氏と組んだことは、彼の海外志向のあらわれでもある。

「山下さんは、Jr.時代から足繁く海外へ通っていました。当初は英語を話すことができませんでしたが、今では冠番組をこなすほどペラペラ。友人も海外の人が多いです。外国人女性とデートをする様子が報じられたこともありました」(前出・スポーツ紙記者)

 デビュー当時はアイドル色が強かったが、次第に方向性が変わってきた。

「ソロになってからは自分の音楽性を強く打ち出すように。ダンサブルな曲や打ち込み系が多くなり、アーティスティックな姿勢が明確になります。ほかのアーティストとのコラボも、山下さんの気持ちを動かしたんでしょう」(音楽ライター)

これからの山P、どうなるの?

 山下は今、はっきりと海外を意識し始めている。近い将来の進出に向けて、彼が力を入れているのは海外アーティストとの人脈づくりだ。

「ロサンゼルス在住の有名アーティストのプロデューサーと絆を深めているそうです。すでに楽曲の相談も行っていると聞きますよ。

 日本のアイドルファンに向けた楽曲だけでは飽き足らなくなったのでしょう。コアな音楽ファンにも評価されるような楽曲の制作に取りかかっているようですね」(前出・レコード会社関係者)

 アメリカやヨーロッパの音楽に照準を定めるだけでなく、マーケットとしてアジア圏にも目を向けている。

 積極的に中国映画に参加したり、中国限定のSNSアカウントを開設するなど、新しい試みに次々とチャレンジしている。山下が歩みを進めるこの分野ですでに成功を収めているのが、ほかならぬ赤西なのだ。

「中国をはじめとしたアジア圏で、赤西さんはアーティストとして大人気。山下さんにとっては頼りになる先輩でしょう。彼に海外の音楽シーンの現状を聞いたり、アドバイスを受けたりすることができれば、山下さんの海外進出には間違いなくプラスとなります。

 今回のアルバムで赤西さんの相棒に協力を仰いだのは、将来を見越して関係を強化しようという意図もあったのではないでしょうか」(同・レコード会社関係者)

 極秘コラボは、山下が“国際派アーティスト”へと成長する大きな第一歩だったのかもしれない。