同じ日の同じ午後11時頃、2つの殺人と2人の自殺と3人の性犯罪、7件の事件発生に不審を抱いた警部補の碓氷弘一(ユースケ・サンタマリア)は、派遣されてきた心理捜査官の篠宮梓(志田未来)と一緒に調べ始める。逮捕された男は、気が付けば台所の包丁が血まみれで、自分の手も血まみれ、だが何も覚えていなかった。
事件の全員が心療内科にかかっていて、院長の水沢瞳(小雪)はウソを言っているように見えない。瞳には受付をしているにこやかな妹・奈緒子(中村ゆり)がいる。疑いを持った碓氷はその妹が以前は終末医療の病院でカウンセラーをしていて、患者の負の苦しみから解放してやっていた。結局、この奈緒子が、患者たちの日頃の願望を解放したことによって総ての事件が起きたことであった。
いかにも推理作家が好きそうなテーマで、紙の上では書けても、映像になると、「本当にそんなことできるのか」と眉に唾をつけたくなる程度のリアリティである。何よりも、すぐそばにいる姉の院長が、心理カウンセラーにも拘らず、受付をやっている妹の動向に無頓着だったのはおかしい。目が節穴の院長ということになる。
いつも飄々としているユースケ・サンタマリアは今回も独特の存在感を発揮している。一方、天才的な心理捜査官ということになっている志田未来は、背が低いこともあるが童顔過ぎて、とても有能な捜査官には見えない。この女優はキャリアは長いが役が難しい。(放送2018年11月25日21時〜)

(黄蘭)