12月2日に行なわれるGIチャンピオンズC(中京・ダート1800m)。秋の「ダート王決定戦」は、2014年から現在の名称と舞台設定になったが、以来、波乱の決着が続いている。

 2014年は、勝ち馬こそ2番人気のホッコータルマエだったもの、2着には8番人気のナムラビクターが入線した。続く2015年は、なんと12番人気の牝馬サンビスタが優勝。単勝が6640円、馬連は万馬券となって、3連単は31万8430円という高配当をつけた。

 さらに、2016年、2017年はともに1番人気が2着に敗れ、2016年は6番人気のサウンドトゥルーが、2017年は8番人気のゴールドドリームが金星を挙げた。しかも、両年とも3着にも伏兵馬が突っ込んできて(2016年は10番人気のアスカノロマン、2017年は9番人気のコパノリッキー)、3連単は2016年が8万5980円、2017年が15万8490円と、それぞれオイシイ万馬券となった。

 早くも”荒れるGI”としてイメージが定着しつつあるチャンピオンズC。当然ながら、今年も穴狙いに徹すべきだろう。そこで、過去4年の結果を参考にして、今回のレースで台頭しそうな激走馬を探し出してみたい。

 まず狙い目となるのは、過去にGI勝ちがある人気薄の馬だ。

 先述したサンビスタ、サウンドトゥルー、ゴールドドリームら過去3年の勝ち馬に、昨年の3着馬コパノリッキーは、いずれもそれまでにGI(地方交流を含む)勝ちがあった。特にゴールドドリームは、同年2月のGIフェブラリーS(東京・ダート1600m)を快勝していた。

 しかし、サンビスタはその活躍が牝馬限定戦ばかりだったことで軽視され、他の馬たちも近走成績が不振だったり、GI勝ち以降、白星から遠ざかっていたりして、人気を落としてしまったのである。

 チャンピオンズCでは、こうした低評価に甘んじた実力馬の”逆襲”が頻繁に見られる。であれば、今年もGI馬でありながら、人気薄にとどまりそうな馬を狙いたい。

 今回のメンバーの中で当てはまりそうなのは、アポロケンタッキー(牡6歳)とノンコノユメ(せん6歳)。いずれも面白い存在だが、より食指が動くのは、昨年の覇者ゴールドドリームと同じく、今年のフェブラリーS(2月18日)の覇者であるノンコノユメだ。


今春のフェブラリーSを制したノンコノユメ

 フェブラリーS以降、同馬は地方交流GIを3戦消化。それぞれ堅実な走りを見せているものの、すべて4着と結果は出せていない。加えて、今回は一段と強力なメンバーが集うため、上位人気を争うまでには至らない状況にある。

 だが、直線の短い地方の競馬場よりも、広々とした中央のコースで豪快に追い込むのが同馬のスタイル。実際、京都競馬場で行なわれた前走のJBCクラシック(11月4日/ダート1900m)では、メンバー最速の上がりをマークして、勝ったケイティブレイブ(牡5歳)にコンマ4秒差まで迫っている。

 今度は、なお一層決め手が生きる中京競馬場。前をいく人気馬たちをまとめて差し切っても不思議ではない。

 続いて、目がいくのは”中京実績”がある馬だ。

 先に触れた2016年の勝ち馬サウンドトゥルーは、中京でのオープン勝ちがあって、前年のチャンピオンズCでも3着と好走していた。同年の3着馬アスカノロマンも、それまでに中京で2勝。うち1勝はGII東海S(中京・ダート1800m)だった。

 また、2014年の2着馬ナムラビクターも中京での白星があり、中京と相性のいい馬がチャンピオンズCでも好走することが多い。

 この視点でいくと、今年はインカンテーション(牡8歳)に期待が寄せられる。同馬はこれまでに中京で2勝を挙げており、重賞でも2着と3着が1回ずつあるのだ。

 加えて、同馬は今春のフェブラリーSでも3着と健闘。8歳馬のベテランだが、一線級と互角に渡り合える実力は秘めている。相性のいい舞台で、再びその力を誇示してもおかしくない。

 最後に取り上げたいのが、重賞で善戦を続けながら、人気の上がらない馬だ。

 2016年の勝ち馬サウンドトゥルーは、前3走で地方交流重賞(GIも含む)に挑んで、すべて3着だった。2014年の2着馬ナムラビクターも、オープン特別とGIIIアンタレスS(阪神・ダート1800m)を連勝したあと、GIII平安S(京都・ダート1900m)の5着を挟んで、GIIIシリウスS(阪神・ダート2000m)で2着、GIIIみやこS(京都・ダート1800m)で3着と、安定した成績を残していた。

 ただ、中央のGIとなれば、豪華メンバーが一堂に集まる。2頭とも「ここでは一枚足りない」と見られて、上位人気を得るまでには至らなかったのだろう。

 今年も、似たようなタイプがいる。サンライズソア(牡4歳)だ。

 こちらも、3走前に平安S(5月19日)を制したあと、GIIIシリウスS(9月29日)、JBCクラシックと立て続けに3着と好走しているが、ここではそれ以上の実績馬に押されて、伏兵扱いにとどまりそう。

 しかし、過去の例からして、人気落ちの”重賞善戦馬”は侮れない。一発の可能性は大いにある。 3連勝中のルヴァンスレーヴ(牡3歳)、JBCクラシックの覇者ケイティブレイブに人気が集中するようなら、ここに挙げた面々がそれに続く人気であっても、十分に高配当が見込める。年末のドリームレースを前にして、ここでビッグなボーナスを手にしたいところだ。