12月2日、中京競馬場では3歳以上によるGIチャンピオンズC(ダート1800m)が行なわれる。

 創設された2000年当初は、「ジャパンカップダート」という名称で東京競馬のダート2100mで行なわれていたが、2008年に阪神競馬場のダート1800mに変更。そして2014年からは現在の中京競馬場のダート1800mに変更され、その時から現在のレース名になった。

 今回のデータは、中京開催に替わってからのこのレースと、中京競馬場の馬場が改修された2012年以降のものを参考に進めていきたい。

 2012年以降の中京ダート1800mの種牡馬別勝利数ランキングを見てみると、1位はマンハッタンカフェとシンボリクリスエスで18勝。以下、キングカメハメハとクロフネが17勝、ゴールドアリュールが15勝で続く。マンハッタンカフェ産駒は今回のレースに登録がないが、シンボリクリスエス産駒は2頭が登録している。


天皇賞・秋と有馬記念を2連覇し、種牡馬としても優秀なシンボリクリスエス

 その1頭がルヴァンスレーヴ(牡3歳/美浦・萩原清厩舎)だ。昨年の全日本2歳優駿(川崎・ダート1600m)で重賞初制覇を飾った同馬は、今年初戦のOP伏竜S(中山・ダート1800m)こそ2着に敗れたが、GIIIユニコーンS(東京・ダート1600m)、地方交流GIジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)を連勝した。

 3歳ダート王に輝くと、古馬との初対決となった秋初戦の地方交流GIマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・ダート1600m)も勝利。昨年のJRA最優秀ダートホースで、地方交流GIを2連勝中(計4勝)だった古馬のエース・ゴールドドリームを真っ向勝負で封じ、世代交代を感じさせた。

 出走した7レースで唯一敗れている伏竜SはチャンピオンズCと同じ1800mだが、当時はスタートで遅れ、チグハグなレースになった結果のため参考外でいいだろう。1600mでも2000mでも勝利しているし、今回と同じ左回りコースでは6勝中5勝を挙げているため、中京ダート1800mはルヴァンスレーヴにとっては力を発揮しやすい舞台だろう。

 父シンボリクリスエスはGI天皇賞・秋とGI有馬記念を2勝ずつした名馬。種牡馬としては2011年にGI朝日杯フューチュリティS(中山・芝1600m)を制したアルフレード、2012年にGI安田記念(東京・芝1600m)を制したストロングリターン、2014年にGIジャパンC(東京・芝2400m)を制したエピファネイアなど、多くの活躍馬を送り出す万能種牡馬だ。

 ダートでも、GIフェブラリーS(東京・ダート1600m)、GI東京大賞典(大井・ダート2000m)、ジャパンダートダービーを勝ったサクセスブロッケンを輩出。シンボリクリスエスにとってルヴァンスレーヴは、サクセスブロッケン以来となる久々の”ダートの大物”だ。さらに今年、シンボリクリスエスは「母の父」としてもGI天皇賞・秋(東京・芝2000m)を勝ったレイデオロ(父キングカメハメハ)、GI有馬記念(中山・芝2500m)に出走するオジュウチョウサン(父ステイゴールド)を出しており、今年注目の種牡馬と言える。

 ルヴァンスレーヴの牝系には、近親に大物こそいないが、母マエストラーレはダート1800mで4勝した馬で、4代母ダイナフェアリーはGIIIオールカマー(中山・芝2200m)などを勝った活躍馬。また、母系にはネオユニヴァース、ティンバーカントリー、リアルシャダイ、ノーザンテーストと、底力、パワー、スタミナに溢れる血が並んでいる。まだキャリア7戦の3歳だけに、今後はさらに力を付けていくだろう。

 今回はJBCクラシックを勝った5歳馬ケイティブレイブも参戦してくるが、同馬も破れば、”現役ダート最強馬”の座はほぼ確定。どんな走りを見せるか注目したい。

 もう1頭のシンボリクリスエス産駒、サンライズソア(牡4歳/栗東・河内洋厩舎)も注目の存在だ。重賞は今年の地方交流GIII名古屋大賞典(名古屋・ダート1900m)、GIII平安S(京都・ダート1900m)の2勝で、前走のJBCクラシックは逃げてケイティブレイブから0秒3差の3着に入っている。

 中京コースは初めてとなるが、今回、同馬の他にはこれといった逃げ馬がおらず、展開利が見込めそうなのはプラス材料だ。

 サンライズソアは、GIIスワンS(京都・芝1400m)をはじめ重賞で3勝したビハインドザマスクが祖母という血統。芝で瞬発力を武器にしていた祖母の孫がサンライズソアのようなダート馬というのは意外かもしれないが、シンボリクリスエス産駒はルヴァンスレーヴも祖先に芝重賞勝ち馬がいるし、サクセスブロッケンも母サクセスビューティはGIIフィリーズレビュー(阪神・芝1400m)の勝ち馬。芝向きの母系との組み合わせでダートの活躍馬が出ているのだ。

 以上のように、今年のチャンピオンズCはシンボリクリスエス産駒の2頭に注目したい。