秋も深まり、ファッションはちょっと苦手……な堅実女子も、「何か新しいアイテムのひとつやふたつは買っておかないとまずいかな」と本気で思う時期でもあります。歳末セールも目前、手堅くおしゃれを手に入れるにはどうしたらいいでしょうか。パーソナルスタイリストとして活躍する岩田暘加(いわたようか)さんにお伺いしました。

短期集中連載、第2回は、セール前にチェックしておきたいトレンドアウターと靴について、何を買えばいいかをパーソナルスタイリスト・岩田暘加さんに教えていただきます。

【パーソナルスタイリストが伝授!堅実大人女子が「買っていい」秋冬のファッションアイテムとコーディネート術】はコチラ

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アウターは細身で体のラインが出るものがトレンド

前回、トレンドのひとつとして、Iラインシルエットを紹介しましたが、アウターも細身でコンパクトなものが豊富。今年感を出すための1着であれば、ハイウエストのアイテムとも相性がいい、ジャストウエスト丈のアウターを押さえましょう。

片側だけが折り返しになるライダースジャケットは、秋のオフィスカジュアルに重宝。

レザーのアウターはトレンドというよりむしろ定番ですが、上の写真のように、片側だけ折り返せるタイプのライダースは、ジャケットほどかっちりしすぎず、カーディガンほどカジュアルでもなく、オフィスにも通用するカジュアルなアウターとしておすすめです。

コートのトレンドは「かっこいい」にシフト

前シーズンは、腰回りがたっぷりしていて、裾がすこしすぼまっているコクーン風のシルエットのコートもたくさんでてきました。丸みを帯びたシルエットはかわいらしい印象でしたね。その反動もあり、今期は、「かわいい」から「カッコイイ」ほうへとトレンドがシフトしています。メンズライクなテーラードやチェスターコートがその代表。レジメンタルストライプや、ビジネスマンがスーツの上に羽織るようなメンズライクなチェック柄コートも今年っぽいといえます。

とにかく、今年は丈が長めのシルエットが特徴です。

トレンドカラーを取り入れるなら「靴」がベスト

今年のトレンドカラーでいうと、まず、ベイクドカラー……焦がしたような色味があります。ブラウンなら焦げ茶、赤なら茶色味がはいった赤茶。黄色もマスタードのように、クリアではなく茶色味がかった色が今年っぽい。そのほか、濃いめのパープル、こっくりとしたボルドー、ダークグリーンなどもトレンド色です。

トレンドカラーをファッションに取り入れると、それだけでおしゃれに見えますが、ボリュームが大きすぎれば、その分、主張が強くなります。オフィスでは、デスクの前に座っていたり、向かい合わせに座って打合せをしたり、人の目にとまりやすいのは上半身です。なので、「きちんと見せつつトレンドアイテムを取り入れたい」というときには、トップス以外のアイテムで加えるのがベター。また、ファッションのルールとして「難しいものは顔から離して、遠めに配置する」というものがあります。そう考えると、靴がもっとも適していると言えるでしょう。

今季レオパード柄がヒット中だが、「大人の女性には同じアニマル柄でもパイソンがおすすめ。年相応のリッチさが醸せます」(岩田さん)。

ルーズフィットの膝丈ブーツを一足

ブーツを新調するなら、ちょっと緩いかんじの、ルーズフィットの膝丈ブーツがおすすめです。カラーのイチオシは、白。ルーズなデザインでも軽やかさを演出できます。白は汚れが気になる……という人は、明るめのグレーを。素材としては、スエードよりもレザーをおすすめします。着こなしですが、ロングブーツというと、ひと昔前は、ボトムをブーツインにしたり、ロングブーツ全体が見えるミニスカートにしたりと、脚を強調して履いていました。しかし今季は、ふわっとしたシルエットの膝下スカートにあわせ、脚のシルエットを見せない着こなしがオシャレです。

SOÉJU(ソージュ)スタイリスト・岩田暘加(いわた ようか)さん

SOÉJU(ソージュ)スタイリスト
岩田暘加(いわた ようか)さん
デザイン系の専門学校を卒業後、渡仏。フランスのジュエラーに入社。その後、シャネルでのファッションアドバイザーやハイブランドのセレクトショップ(リステア)のマーチャンダイザーをつとめる。2016年にフリーランスのスタイリストとして独立。ウェブのファッションコンテンツやファッションブランドのルックブックのスタイリング等で活躍。2017年にモデラート株式会社が運営するオンライン・パーソナルスタイリングサービスSOÉJUにスタイリストとして参画。トレンドをリアルに落とし込むスタイリングが顧客に好評。■SOÉJU personal(ソージュ)

 

 

撮影:黒石あみ 取材・文/簗場久美子