11月16日のベネズエラ戦を1-1で引き分けた日本代表は、20日に愛知・豊田スタジアムでキルギスと対戦する。キルギスはワールドカップの出場経験はなく、来年1月のアジアカップに初出場する新興国だ。FIFAランキングも90位と、50位の日本が大きく上回る。
 
 ただ日本にとってはアジアカップで同組となったトルクメニスタン、ウズベキスタンと特長の似た相手であり、森保監督も「アジアでの戦いを想定できる。アジアカップに向けて良いシミュレーションになるかと思います」と意気込む。
 
 気になるスタメンは「ベネズエラ戦からは大幅にメンバーを変えて臨みたいです。より多くの選手にプレーしてもらいたいです」との森保監督の言葉を信じるなら、総入れ替えの可能性がある。
 
 まずGKはベネズエラ戦で代表デビューを飾ったシュミット・ダニエルを除く、権田修一と東口順昭の争いになるだろう。ただテストの意味を兼ねるならば、レギュラー格の東口ではなく、10月のパナマ戦で森保ジャパンデビューを果たした権田を選びそうだ。
 
 当の権田は全体練習が終わった後に個別のメニューを消化するなど気合いは十分。所属の鳥栖でも好調ぶりを示しており、ゴールマウスを任せても心配はないだろう。
 
 CBはベネズエラ戦で先発した冨安健洋が、そのゲームで右膝を痛めた模様で別メニュー調整を続ける。そのためキルギス戦で無理に起用することはなさそうで、キャプテンの吉田麻也も休養を取るか。すると槙野智章、三浦弦太のコンビが先発を任されそうだ。
 
 SBはベネズエラ戦でチャンスが巡ってこなかった山中亮輔、室屋成を起用する可能性が高い。注目はA代表初選出の左SB山中で「パフォーマンスに波はある選手だと思いますが、スペシャルなものを持っていると感じますし、左利きという特長を活かしてのプレー、クロスや攻撃に絡むところが、今回の代表招集につながりました」と指揮官も期待を寄せる。
 
 また左SBは長友佑都が、10月24日のチャンピオンズ・リーグのシャルケ戦で相手のクロスをみぞおちに受けて肺気胸と診断され、アジアカップの出場も厳しい状況。それだけに、ベネズエラ戦で先発した佐々木翔、前述の山中以外にも候補者がほしい。もしかしたら酒井宏樹や槙野をテストする場合もあるかもしれない。
 
【日本代表PHOTO】初冬の寒さのなか対キルギスに向けて練習!!
 
 ボランチはこちらもベネズエラ戦で出場機会のなかった三竿健斗と守田英正のコンビか。今シリーズでは広島の青山敏弘が右足を痛めて招集を辞退。層の厚いポジションではないだけに、ふたりもアピール次第ではアジアカップのメンバー入りを狙える状況だ。モチベーションは高いだろう。
 
 さらに三竿は鹿島でのACL制覇、守田は川崎でのリーグ連覇を決めてから代表へ合流しており、メンタル的にも良い状態で試合に臨めそうだ。
 
 中盤2列目は、ベネズエラ戦に途中出場した原口元気と伊東純也が務めるだろう。ベネズエラ戦では、原口は持ち前の突破力を活かしてチャンスには絡んだもののゴールを奪えず、伊東は良い形でボールを受けられずに悔しさを募らせた。その雪辱を果たす意味でも目に見える結果がほしいところだ。
 
 2トップは杉本健勇と北川航也のコンビと予想。現状では10月シリーズから3戦連続で先発している大迫勇也と南野拓実の代役が不在なだけに、ふたりにかかる期待は大きい。
 
 前線でのタメ、2列目の選手との連係、後方から縦パスを引き出す動きなどチェックポイントは多いが、ストライカーとしてまず求められるのはゴール。ともに持ち味を発揮してもらいたい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)