相変わらず熱い熱いノッポの佃航平社長(阿部寛)の奮闘物語。典型的な勧善懲悪で、行きつく先は見え透いているのに、それでも見てしまう日本人の大好きな真っ直ぐ人間の頑張りものがたり。今回は訴訟の行方に一喜一憂し、勝訴したと思ったら、ギアゴーストの伊丹社長(尾上菊之助)が裏切って、副社長でエンジニアの島津(イモトアヤコ)が佃に「会社を辞めてきた」とやってくる。

あのお笑いのイモトアヤコを切れ者のエンジニアに仕立てるとはTBSも「やるのう」と思ったが、相変わらず局お気に入りの土屋太鳳みたいなチビをノッポの阿部の娘に配するとんちんかん。わざとらしい媚び笑いの土屋のどこがいいのか、さっぱりわからない。イモトは真面目なセリフをきちんと喋れて、はるかに立派である。

今回の面白いところは、黒い人物がゾロゾロ出てくるところ。弁護士の中川(池端慎之介)、同じく金に目がくらむ弁護士の末長(中村梅雀)、ダイダロス社長の重田(古舘伊知郎)、帝国重工の曲者次期社長の的場(神田正輝)、佃製作所技術開発部の冷ややかな軽部(徳重聡)など。特にヒステリックな池端慎之介が抱腹絶倒である。

宇宙事業が終わりになり、次なるテーマは危機に瀕した農業で、経理部長の殿村(立川談春)は故郷の親父(山本學)の跡を継ぐために退社する。美しい田園風景のロケを俳優たちは楽しんだだろうが、絶滅危惧種に等しい米づくりの未来は明るくないのが皮肉だ。(放送2018年11月11日21時〜)

(黄蘭)