日本大学の現役学生2人が17日(2018年11月)、強盗容疑で警視庁に逮捕された。サークル活動を抜けた学生に暴行を加え、金を払うよう要求したというのだが、浮かび上がったのは、とんでもないサークルの実態だった。入会には契約が交わされ、違約金まで決まっていたという。まるでネズミ講だ。

入会には契約が交わされ、違約金まで決まっていた

逮捕されたのは、ともに日大4年生の村尾光康(21)と清水勝護(22)両容疑者。今年(2018年)6月、東京都港区の路上で、サークルの元メンバーの学生の首を絞めるなどして、鞄を奪った。その理由が驚き。退会したため契約違反になり、なんと36万円を要求したのだ。

このサークルは「TL」といって、複数の大学の学生が組織するイベント・サークル。映像やSNSの書き込みを見ると、パーティーやバーベキューなどを楽しむ姿がたくさんある。モノによっては1000人規模、有名芸能人やラッパーが参加するなど、人集めの力は相当なものらしい。2人は、このサークルのNo.3とNo.4とされる。

被害にあった学生によると、サークルに入会するには契約書があり、そこに2か月に2、3万円の支払いや、退会した場合でも、その先のイベント半年分を払うなどが記されていたという。この学生は入会時8万5000円を払ったという。

しかし、その他にも、毎月4人を勧誘するというノルマがあり、やめた場合4人×3万円×3か月=36万円が「罰金」として課される。強盗容疑になったのは、この金額をめぐるものだった。

こんないかがわしい仕組みにもかかわらず、人が集まるのには仕掛けがあった。新たに友人を呼ぶと、2000〜3000円のバックがあり、10人を引き込めば、自分の負担金がチャラになる計算。まさにネズミ講だ。

幹部はジョニー・デップ愛用のブランド品

幹部は7人とされ、村尾容疑者らは「意識高い系」と呼ばれ、ブランドもので身を固め、「ジョニー・デップ愛用のメーカーのサングラスを購入」などとSNSに書いていた。

「とくダネ」はサークルのNo.1という学生に話を聞いたが、答えはこうだった。「真面目な活動をしている若者の将来が潰され、無責任な行動をした側が擁護されている。なぜお金を貸した側が問題視されるのか、不思議。TLは素晴らしい組織です」

小倉智昭「学校の垣根を超えたイベント・サークル? 私たちの頃は、学生運動くらいしかなかった」

安田洋祐(経済学者)「やっていることはかなり営利事業に近い。1000人もの組織化はなかなかできない」

小倉「学生時代から事業欲があって、大会社を興した人だっている」

橋口いくよ(作家)「意識高い系、なんていうと笑っちゃう。友達をお金で買うような。人の心の隙間に入るのに巧み。物悲しい」