17日、日本代表は愛知県に移動しトレーニングを行った。一通りの練習を終えた後で、ボールを蹴り合い、何かを確認している選手がいた。

それは16日の試合では出番がなかった守田英正と三竿健斗のコンビだった。ともにボランチを本職とし、守備的な特長を持つ。三竿が何かを守田に聞き、守田がボールを蹴りながら何かを説明する。次に守田が何かを三竿に聞いて三竿が答えていた。2人は最後のランニングでも並んで走り、会話を続けていた。

「ボールを蹴ってたらターンの話になって。三竿が『フロンターレは距離を詰められててもターンできるのはなぜ?』と聞いてきたので、『こうじゃない?』という話をしました」。企業秘密なのではないか、と質問すると、笑いながら「大丈夫だと思います」と言う。

「個人的にも刺激を受けていますし、ポジション的にもライバルになりそうですけど、僕も吸収できるところを吸収したいですし、持っているものを教え合うというか、そういう話をしています」

守田は三竿を「体つきが僕よりも大きい」「僕よりもっと迫力のある守備をする」「ロングフィードも僕よりうまくて遠くが見えている」と見ていて、学ぼうとしていた。

それでもライバル関係である事は間違いない。それでも、「(ベネズエラ戦では)柴崎岳君と遠藤航君が出たので、次のキルギス戦では三竿と一緒に出る可能性があると思うので、そういうときにスムーズにできるように会話を増やしています」

森保一監督がメンバー発表記者会見で、「多くの選手を使いたい」と明言している以上、確かに守田と三竿のコンビが次の試合でボランチを務める可能性もある。2人にとってはそこで柴崎、遠藤以上のパフォーマンスを示すことこそが代表生き残りの条件。そのためにライバル同士が手を貸し合って自分たちを磨いている姿があった。

【森雅史/日本蹴球合同会社】