大分で行なわれたベネズエラ代表とのフレンドリーマッチは1-1の引き分けに終わった。渋滞騒動により試合そのものの開催が危ぶまれたことを考えれば、こうして無事にゲームが成立したことを多くの人が「良かった」と思っているに違いない。
 
 ただ、開催できたから見逃されがちだが、日本代表が試合に間に合わない可能性は十分にあった。そうした状況下で力を貸してくれたのが、他ならぬサポーターだった。柴崎岳はいう。
 
「渋滞のなか、警察の方が先導してくれて、たぶん観に来てくれているファンの方々も道をあけてくれたりとかして。僕たちを通れるようにしてくれたことについては、すごく感謝したい」
 
 柴崎が示したのは深い感謝の意だ。
 
「(日本代表のバスを先に行かせるために)会場に来るのが遅れたファンの方もいるので、そこはチームとして、なんというか、やっぱりそういったうえで成り立っている、試合をやらせてもらっていることをしっかりと感謝しなければならない」
 
 サポーターたちの協力があってこそ、自分たちは試合をできた。そういう感覚を持っている柴崎はやはりプロの戦士だと、再認識させられた。あくまで憶測だが、「そういったうえで」というのは、その場にいたサポーターや人々の協力を得て試合ができたことはある意味奇跡、これを当たり前と思ってはいけない、ということを指すのだろう。
 
 表情を崩さす、淡々と語る柴崎だが、その言葉一つひとつに確かな感謝が刻まれていた。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
 【日本代表PHOTO】日本×ベネズエラ戦の美女サポーターたち!