11月16日、大分銀行ドームでベネズエラ代表と対戦した日本代表は、難敵を相手に善戦しながらも勝どきを上げられずに1-1のドロー決着となった。

 試合前の移動で渋滞に捕まり、両軍ともキックオフまで1時間を切るなかで会場入りする思わぬ事態に見舞われたこの一戦。日本は序盤、ベネズエラの出足が鋭く、力強いプレスにやや苦戦を強いられる。頼みの南野拓実、中島翔哉、堂安律の“新ビッグ3”を起点とした素早い攻撃も鳴りを潜めた。

 それでもホームチームは地力を見せる。39分だ。右サイドでFKを得ると、中島が綺麗な弧を描くボールをボックス内に放り込み、ファーサイドに走り込んだ酒井宏樹がダイレクトボレーで貴重な先制ゴールを決めた。

 これで勢いに乗った日本は1点をリードした後半に入ってから完全に主導権を握り、そのまま逃げ切るかに思われた。しかし、追加点を挙げられなかったことが仇となる。81分、酒井がペナルティエリア内でファウルを犯して痛恨のPKを献上。これをベネズエラの主将トーマス・リンコンに難なく決められて同点とされた。

 結局、勝ち切ることが出来ずに史上初の新体制発足後4連勝を逃した森保ジャパン。そんなサムライブルーを海外のメディアはいかに評したのか? カタールのスポーツ専門局「beIN Sports」は、「日本の輝かしい勝利がベネズエラに阻止される!」と銘打ったマッチサマリーを掲載し、次のようにレポートした。

「日本はドウアンとナカジマのスピードと機動力でベネズエラをより大きな混乱に陥れた。後半は1点のリードがあったおかげで、ホームチームがより快適にプレーするようになった。それに対してベネズエラの指揮官ラファエル・ドゥダメルは、戦術的アプローチを施せずに相手にダメージを与える術を見出せなかった」

 しかし、勝ち切れなかった点について「beIN Sports」は、「来年のコパ・アメリカにも招待されている日本は、モリヤス監督が率いてから負け知らずだ」としたうえで、「日本は終盤に明らかなPKを与えてしまった。それが問題であった」と酒井がファウルを犯したシーンを手厳しく評価した。

 南米の難敵ベネズエラに連勝を止められた日本。この少しばかり嫌な空気を一掃する意味でも、20日に行なわれるキルギスとのアジアカップ前最後の親善試合では、勝利が求められそうだ。