日本代表の森保一監督

写真拡大

[11.16 キリンチャレンジカップ 日本1-1ベネズエラ 大分]

 日本代表は16日、キリンチャレンジカップでベネズエラ代表と対戦し、1-1で引き分けた。

以下、試合後の森保一監督会見要旨

●森保一監督

「日本代表チームもベネズエラ代表チームもホテルから大分銀行ドームに来る途中、渋滞というアクシデントに巻き込まれて、試合を開始することになった。我々ではなく、そういう観戦するのに難しい状況の中、雨も降っていたし、そういう大変な状況の中、我々の試合を見に来てくださったサポーターの皆さんに感謝したい。我々も渋滞の中、普通に行っていればおそらく試合に間に合わない状況だったと思うが、地元大分の警察の方々、そしておそらく観戦に行くサポーターの方々が道を空けてくださって、試合のできる時間内に到着することができた。尽力してくださった皆さんに感謝を申し上げたい。いろいろな方のサポートがあって、ベネズエラとの試合ができたと思う。我々の移動に協力してくださった皆さんに感謝したい。

 試合は選手たちがウォームアップの時間もなかなか取れない中でも最善の準備をしてくれて、試合の入りも集中力を持って臨んでくれた。ベネズエラも非常に規律があり、球際が厳しく、いい守備からいい攻撃ができるチームだった。そこにベースの部分の走って戦うところで、集中を切らさずに試合に入ってくれて、先取点を奪い、優位な形で試合を進めることができたのはよかったと思う。その後、チャンスもしっかりつくれたし、できれば無失点で抑えたまま追加点を奪って勝つことができれば一番よかったかなと思うが、相手も力のあるチームだし、追いつかれてしまったところはこれから勝ち切るためにチーム力を上げていくという、いい課題にしていきたい」

─今日の試合運びの評価は。

「まず優先順位は相手のゴールに向かってプレーの選択をするという部分で、選手たちは今日もアグレッシブにプレーしてくれた。相手のゴールに向かっていくプレーをする中で、相手に守備を固められたとき、うまく前線にボールを運ぶことができないとき、幅を使ってそこから縦に入れていく。GKを含めたDFラインでボールを動かしながら、ボランチを使ってボールを動かしながら縦パスを入れる。幅を持ってボールを動かす。そこからの縦の攻撃というのは選手たちが何度か見せてくれたと思う。素早く攻撃することと、幅と揺さぶりを持って攻撃すること。そこはさらに試合を重ねるごとに選手たちは使い分けてくれると思っている」

─シュミット・ダニエルの特徴であるキックやビルドアップの特徴が出ていたが。

「代表初キャップだと思うが、落ち着いてプレーしてくれたと思う。彼に求めるプレーの一つに足元の技術を使ったGKからのビルドアップという部分があるが、そこも落ち着いていいチャレンジをしてくれたと思っている。彼からの起点で、いい形でDFラインから持ち上がること、相手にプレッシャーをかけられたときにそのプレッシャー回避して前線に当ててビッグチャンスが生まれるところにもつながっていた。彼にはいい自信になるプレーだったと思う。守備の部分もDFラインと連係して、安定してプレーしていたと思う」

─アップの時間が取れない中で普段とどれくらいの違いがあったと感じるか。攻撃陣はスタメンと途中出場の選手でギャップがあったように感じたが。

「ウォーミングアップのところだが、外でボールを使うとか、長い距離を走るとか、試合の状況を想定したような動きはウォームアップの中ではできなかったというところでは違いはあったのかなと思う。ただ、選手たちは落ち着いて、与えられた環境の中で最善を尽くし、その状況の中で一番いい入りを見せてくれたと思う。ベネズエラも状況的には一緒だったので、選手たちはプライドを持って、いい準備をしてくれたと思う。

 もう一つの質問だが、攻撃の部分で時間差で投入して、勝っている状況の中でどうやっていくかという部分では考えていたと思うが、うまくコンビネーションを使う部分では難しい状況だったと思う。ただ、チーム全体で試合を勝ち切るために、交代出場の選手が試合を決める、あるいは試合を締める。そういう戦いができるようにチームとしてはやっていかないといけない。チームの攻撃のバリエーションとして、今日のスタメンの前線、1トップと中盤の3枚の選手のプレー時間が長いという部分で、コンビネーションの連係連動は上がってきていると思うが、チームとしてもう1セットくらい、もっと選手層の幅とチーム力をアップさせるために、より多くの選手が絡んでこれるようにやっていかなければいけないと、私自身の仕事として思っている」

─個々のチャレンジとチームとして戦うことのバランスが崩れている印象があったが。

「個の特徴を発揮することと、チームでの戦いの連係連動のバランスだが、私自身はそこのバランスが崩れたとは思っていない。ただ、流れの中で得点を奪えなかった。チャンスのところで少し合わないこともあった。そういう状況を振り返ったとき、よりお互いが同じ絵を持って、攻撃を発揮して、合わせられるようにしていかなければならないと思う」

─到着が遅れたことでプランに変更は生じたか。攻撃の4人を交代したのは予定どおりだったのか。

「ウォームアップの時間は短かったが、試合の入りのところでアグレッシブに戦いを挑んでいくという、これまでやってきたことと同じことを選手には求めた。選手自身もロッカーで『アグレッシブにやっていこう』とお互いに声をかけ合っていたので、私が求めていることはこれまでと変わっていない。交代出場の選手だが、ある程度のプランは持っていた。ただ、試合の流れの中で交代の時間や交代する枚数をどうしていくかについては、試合を見ながら対応していった」

─1トップでボールをおさめられる大迫の代わりとなる選手がいない。武藤や久保を呼んでいないのはなぜか。

「もちろん彼らのことは招集のリストには入っているし、選択肢にも入っている。ケガであったり、チームの中で彼らが置かれている立ち位置とかも考えて、タイミングがずれたり、そういうところだと思う。大迫は非常にいい選手で、なかなか彼に代わる選手がいないという現状はあると思うが、だからこそいろんな選手に経験してもらって、選手層を厚くできるように、チームとしての戦い方で戦力になってもらえる選手を育てていけるようにしていきたいと思っている。招集に関しては、まだまだいろいろな選択肢があると思っている」