前半39分、DF酒井宏樹がジャンピングボレーで代表初ゴールを決める

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[11.16 キリンチャレンジカップ 日本1-1ベネズエラ 大分]

 日本代表は16日、キリンチャレンジカップでベネズエラ代表と対戦し、1-1で引き分けた。前半39分、DF酒井宏樹のA代表初ゴールで先制したが、後半36分にPKで失点。同点のままタイムアップを迎え、森保ジャパン初陣から4連勝を飾ることはできなかった。日本は20日に豊田スタジアムでキルギス代表と対戦する。

 日本は10月16日のウルグアイ戦(○4-3)から先発3人を変更した。中盤から前は変わらなかったが、肺気胸のため離脱中のDF長友佑都に代わり、DF佐々木翔が左サイドバックで先発。センターバックでは国際Aマッチ2試合目の出場となるDF冨安健洋が先発し、DF吉田麻也とセンターバックを組んだ。ゴールを守るのはGKシュミット・ダニエル。197cmの大型GKが待望の先発デビューを果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 チームバスでスタジアムに向かう道中で渋滞に巻き込まれ、到着が予定より約50分遅れるアクシデントに見舞われた森保ジャパン。前半3分、MF堂安律が右サイドからドリブルで中に切れ込み、逆サイドに展開すると、MF中島翔哉が左45度の位置から右足でシュートを狙ったが、ゴール右へ。好調な若手攻撃陣が立ち上がりから精力的なプレーを見せたが、ミスからピンチを招くシーンもあった。

 前半11分には浮き球をヘディングでGKに戻そうとした佐々木のバックパスが弱くなり、FWサロモン・ロンドンがカット。右足で打ったシュートはシュミットの横を抜けて無人のゴールへ向かったが、必死にカバーに戻った冨安がスーパークリアを見せ、日本のピンチを救った。同14分にもパスミスを犯したMF柴崎岳が自陣PAすぐ近くでファウルし、危険な位置でFKを与える場面もあった。

 日本の攻撃陣もゴールに迫る。前半26分、MF遠藤航の縦パスからPA内のFW大迫勇也が横に落とし、堂安がターンしながら右足でシュートを打ったが、ゴール左へ。同30分には吉田のロングスルーパスからMF南野拓実がPA内左に抜け出し、グラウンダーのクロスを入れたが、走り込む大迫の手前で相手DFにクリアされた。

 勢いづく日本は前半34分、大迫のスルーパスに中島が反応。前に飛び出してきた相手GKとPA手前で1対1の状況となったが、右足のシュートはGKの左足に阻まれ、決定機を生かせなかった。それでも同39分、中島の右FKにファーサイドの酒井が右足で合わせる豪快なジャンピングボレー。GKの手を弾いてゴールネットを揺らした。

 酒井は国際Aマッチ49試合目の出場で待望のA代表初ゴール。65試合目で初ゴールを決めたDF駒野友一、同じく54試合目で決めたMF今野泰幸に次ぐ、歴代3番目に遅い代表初得点となった。

 1-0とリードを奪って前半を折り返した日本は後半も同じメンバーでスタート。後半8分、中島が2人に囲まれながらもパスを通し、堂安が大迫とワンツーの形でPA内左に進入すると、角度のない位置から左足で狙ったが、GKに阻まれた。

 その後も中島が2人と対峙しながら左サイドを突破し、ゴール前にクロスを上げるなど積極的にプレーするが、攻撃が単発となり、なかなかチャンスをつくれない。後半23分にはベンチが動き、大迫と中島を下げ、FW北川航也とMF原口元気を投入した。

 膠着状態を打ち破りたい日本は後半32分、さらに2人を交代。南野と堂安に代わってFW杉本健勇とMF伊東純也がピッチに入った。攻撃陣4人を入れ替える形となり、果敢に追加点を狙うが、逆に絶体絶命のピンチを招いてしまう。後半35分、自陣PA内で酒井がMFルイス・ゴンサレスを倒してしまい、PKを献上。キッカーを務めたMFトマス・リンコンは落ち着いてシュミット・ダニエルの逆を突き、ゴール右へ流し込んだ。

 1-1の同点に追いつかれた日本だが、その後も有効な攻撃の手を繰り出せず、試合はそのままタイムアップ。後半アディショナルタイムには左CKの流れから伊東の右クロスに合わせた吉田のヘディングシュートがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。森保ジャパン初陣からの連勝は「3」でストップ。就任4試合目で初の引き分けに終わった。

(取材・文 西山紘平)