ベネズエラとの“リベンジマッチ”に臨むMF堂安律

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「相手の戦術をつぶせる選手になりたい」。キリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(大分)を翌日に控えた15日、日本代表MF堂安律が意気込みを述べた。因縁ある相手指揮官は「相手がどう来ても柔軟に戦えるのが特長」と自チームの組織力を誇っていたが、オランダでもまれてきた個人能力でそれを上回っていく構えだ。

 対戦相手のベネズエラは昨年5月、U-20日本代表として出場したU-20W杯の決勝トーナメント1回戦で敗れた相手。世代別代表を兼任するラファエル・ドゥダメル監督をはじめ、DFナウエル・フェラレシ、MFジャンヘル・エレラ、FWセルヒオ・コルドバら当時の選手たちもA代表入りを果たしており、堂安も「リベンジという思いはある」と語っていた。

 悔しさばかりが残ったU-20W杯の直後、堂安はアカデミー時代から過ごしたG大阪を離れ、オランダ・フローニンゲンに移籍。結果にこだわってプレーし、1年目から公式戦10得点を記録した。「相手を意識しすぎず、9割は自分のことに集中しているし、そのマインドでやろうとしている。そっちのほうが良かったのでそうした」。自分なりのやり方で成長してきた自負はある。

 森保一監督は就任以来、選手たちに「チームのコンセプトでプレーすること」と「それぞれが持つスペシャルなものを出すこと」を求めてきており、堂安がフォーカスするのも同様のバランスだ。「ある程度攻撃は自由にやらせてもらっているし、戦術のことは忘れず、自分の良さを出していこうと思っている」。

 バイタルエリアでのボールタッチ、ゴール前への勢いあるランニング、フィジカルを生かしたポストワークなど、様々な武器を持つレフティだが、最大の強みは“目の前の相手に勝つ”こと。「まずはベースとして球際、1対1で負けないこと。対策されても1人をはがせれば、相手の戦術を破壊できる」。あの悔しさから1年半、大きくなった20歳が成長の跡を見せつける。

(取材・文 竹内達也)