2列目トリオへの要求を述べた森保一監督

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 16日のキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(大分)は“兼任監督”同士の対戦だ。の森保一監督が今夏からA代表と五輪代表を兼ねているのに対し、ベネズエラのラファエル・ドゥダメル監督は2016年から同職を担ってきた、いわば先輩。森保監督は前日会見の場で「非常に戦術の浸透がされているチーム。個の力も非常にあるし、規律が取れている」と対戦相手を評価した。

 だが、これまで積み上げた3試合に自負はある。「9月、10月のキリンチャレンジ杯の結果を踏まえ、緩むことなく、これまでやってきたことをベースにしつつ、上を目指して成長しようという姿勢を見せてくれた」と3連勝にも慢心はなし。「個の良さを出すというところと、チームとしての攻撃を上げていくところ、両方を積み上げていけるようにトライしたい」と意気込んだ。

 ここまでの試合は、東京五輪世代を担うMF堂安律に加え、MF南野拓実、MF中島翔哉の2列目トリオが注目を浴びている。「彼らは非常に思い切ってプレーしてくれて、個の良さを出すところに加えて、連携・連動のコンビネーション、チームとしての良さを踏まえて良いプレーをしてくれている」(森保監督)。ベネズエラ戦での中心を担うとみられる3人に期待は隠さない。

 その一方、現状のパフォーマンスに満足している様子はない。鍵になるのは“対応力”。「アグレッシブにプレーすること、勢いを持ってプレーすることは非常に大事だが、相手のことを揺さぶること、緩急をつけていくこと、落ち着いてプレーすること、そういった選択肢を持つことが大事。相手が嫌がる攻撃をしてくれたら」と臨機応変なプレーを求めた。

 また、彼らの活躍の裏にはベテラン選手の支えも欠かせない。「経験のあるベテラン選手がサポートして、彼らの良いところを出してあげていると思っている。これを続けてやってほしい」。そう指摘した指揮官は「アグレッシブな戦う姿勢は若い選手だけでなく、チームとしてやれていると思う。次の試合でもその姿勢を持って戦ってほしい」と要求。一貫指導で戦術を積み上げてきた相手に対し、これまで強調してきた“世代間の融合”の成果を見せつける構えだ。

(取材・文 竹内達也)