今回の日本代表の合宿には、森保一監督が進める「融合」の象徴的な存在が呼ばれている。それはアンダーカテゴリーのコーチたちだ。

1人は1996年アトランタ五輪のメンバーだった秋葉忠宏、もう1人は1998年フランスワールドカップのメンバーだった斉藤俊秀。秋葉コーチは2019年U-20ワールドカップ出場を決めたU-19日本代表の、斉藤コーチは2019年U-17ワールドカップに出場するU-16日本代表のコーチを兼任している。

秋葉コーチは「五輪代表の中にはA代表にすぐ上がりそうなのが何人かいるし、東京五輪でグッとレベルアップするだろうから、すっとA代表に上がれるように手助けしたい」と意気込んだ。

斉藤コーチは「自分の経験から、選手にセオリーを超えた部分を伝えたい」と語る。そのきめの細かさは現役時代からの折紙付で、この日も「1メートル2メートルで広い、狭いという感覚が違ってくる」と試合前のコーンの配置を3回やり直していた。

これまで日本代表には、五輪代表監督がコーチとして参加することは何度もあった。だが、さらにその下のカテゴリーのコーチが参加することはなかった。下のカテゴリーからの指導経験がある森保監督ならではの発想と言えるだろう。

しかもアジアカップ前の最後の親善試合にまで下のカテゴリーのコーチを参加させた。もしかすると「融合」の第一歩は、アジアカップにアンダーカテゴリーの選手を呼んでスタートするのかもしれない。【森雅史/日本蹴球合同会社】