9月のコスタリカ戦、10月のパナマ戦とウルグアイ戦に3連勝した森保ジャパンは、11月16日にベネズエラ(大分スポーツ公園総合競技場)、20日にキルギス(豊田スタジアム)と対戦する。
 
 来年1月のアジアカップ(UAE)に向けて選手たちにとっては貴重なアピールの場となるが、この連戦に臨む23人のポジションごとの序列を考察してみた。

【GK】
◎東口順昭/〇権田修一/△シュミット・ダニエル
 
 ここまでの3試合で、2度の先発を務めている東口が序列のトップであることに変わりはない。ただ11月13日のトレーニングではハーフコートでのゲーム2本で、権田が唯一2本ともゴールマウスを守り、存在感を高めている。ベネズエラ戦とキルギス戦でのアピール次第では序列の変動があるかもしれない。一方、現状で3番手のシュミットはさらなる研鑽が必要だろう。
 
【CB】
◎吉田麻也/〇槙野智章/△三浦弦太/△冨安健洋

 10月シリーズに続きキャプテンを務める吉田は、最終ラインの要だ。焦点は彼のパートナー選びで経験値を考えれば槙野が一歩リードか。10月のウルグアイ戦で先発した三浦は、失点につながるパスミスを犯しており、やや評価を下げた印象がある。
 
 対して期待したいのは東京五輪世代の冨安。10月のパナマ戦ではスタメンとしてまずまずのA代表デビューを飾り、ポテンシャルも抜群だ。将来のために吉田と組ませておくのも手だろう。
 
 ちなみに11月13日のハーフコートゲームでは、ビブなし組は吉田、冨安、佐々木が3バックを形成。森保監督が以前からやりたいと話していた3バックのテストもあるのかもしれない。
 
【SB】
右=◎酒井宏樹/〇室屋成
左=〇佐々木翔/△山中亮輔
 
 右SBはロシア・ワールドカップでもレギュラーだった酒井が安定感を見せており、室屋がその後を追う構図だ。
 
 懸念は左SBで、10月シリーズで代表復帰した長友佑都が森保ジャパンでも不動のレギュラーかと思われたが、10月24日のチャンピオンズ・リーグのシャルケ戦で相手のクロスをみぞおちに受けて負傷。肺気胸と診断され、同30日に手術を行なったが、復帰は年明けとされる。そのため、アジアカップの出場は厳しい状況で、代役探しは急務だ。
 
 コスタリカ戦とパナマ戦に先発出場した佐々木が第一候補だが、横浜で評価を高めてA代表初選出を果たした山中も気になる存在。森保監督は「まだ波のある選手ですが、スペシャルなものを持っています。左足を活かして攻撃に絡むプレーを見せてもらいたい」と評価しており、攻撃面で違いを作り出せれば、貴重なオプションになるはずだ。
 
 
【ボランチ】
〇遠藤航/△柴崎 岳/△三竿健斗/守田英正
 
 森保監督の戦術を熟知する青山が右膝の負傷で招集辞退になったのは痛い。そのため11月シリーズでは、9月と10月のゲームでアピールに成功した遠藤がボランチの軸になりそうで、その相棒の座をクラブでは出場機会に恵まれない柴崎、鹿島でACL優勝を経験した三竿、成長著しい追加招集の守田が争う。
 
 もっとも「パサー+守備型」というバランスの良い組み合わせを考えれば、遠藤と柴崎のコンビが最適か。
 
【サイドハーフ】
◎中島翔哉/◎堂安律/〇原口元気/〇伊東純也
 
 FWの南野とともに森保ジャパンの顔となりつつある中島、堂安は欠かせない存在だ。11月シリーズでも彼らがファーストチョイスとなるだろう。さらに原口はドリブルと運動量、伊東はスピードと得点力を持ち味を示しており、11月シリーズで結果を残せば、アジアカップのメンバー入りも見えてくるはず。
 
【2トップ】
◎大迫勇也/◎南野拓実/△北川航也/△杉本健勇
 
 10月シリーズで初めてコンビを組んだ大迫と南野は上々のコンビネーションを見せており、2トップは今後もこのふたりを中心に構成されるだろう。
 
 もっともJで好調を維持する北川と、鹿島の鈴木の負傷により追加招集となった杉本は興味深い。特に杉本はハリルホジッチ体制でも評価されてきた大型で足もとも器用な貴重なストライカーなだけに、上手くその能力を引き出したい。
  
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)